舞踏公演『月夜の晩に』 1月23日開催〜中野「スタジオサイプレス」にて

2025年1月23日(木)、中野「スタジオサイプレス」にて舞踏公演『月夜の晩に』が行われます。二人の舞踏家、ダンサー、箏奏者という組み合わせによる公演です。照明はポーランドのアーティスト、トマーシュ・ウェンドランド氏の美術作品。意外性のある展開が期待できる公演です。

 

まずはイベントのフライヤーから。

こちらです。

舞踏公演『月夜の晩に』 1月23日開催〜中野「スタジオサイプレス」にて
舞踏公演『月夜の晩に』 1月23日開催〜中野「スタジオサイプレス」にて
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公演の内容は? ソロで? それとも全員で?

出演する4人は2023年10月にトルコのイスタンブールにて公演したメンバーのようです。内容の詳細は不明ですが、検索すると蛭田浩子さんのインスタが見つかりました。

 

こちらです。

 

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投稿によると、「全体とそれぞれのソロの小作品とを紡いでいく」と書かれています。

それぞれのソロタイトルは以下のとおりです。

蛭田浩子ソロタイトル「夢魔」
大岩 巌ソロタイトル「しびれる」
今野 眞弓ソロタイトル「山を見る」
岩田 恵(箏演奏)

 

 

フライヤーに書かれているアダム・ミツキェヴィチの詩

フライヤーにはポーランドの「国民的ロマン派詩人」であるアダム・ミツキェヴィチ(Adam Mickiewicz)の詩が載せられています。

 

こちらです。

 

「静かなる海」

風は旗を揺らすことなく、
澄んだ水はその胸の周りで遊ぶ。
幸せな夢見る花嫁のように、
それは起きて溜息をつきすぐまた眠る。

戦の終わりて帆は旗のごときなり、
それらは剥げたマストの上でまどろむ、
船は繋がれたかのごとく、わずかに揺れ動く。
船乗りらは溜息をつき、乗客は笑う。

あな海よ、その幸いなる怪物たちの間で
空の曇りたる時は眠りし磯巾着を底に抱き、
その長き腕で静寂を保ちぬ。

あな思いよ、その深みには思い出の水舵を抱き、
不吉と嵐の最中で眠る者よ。
心の休まりし時には、その爪を沈めて隠さむ。

 

いかがでしょうか。情景が浮かんでくる人もいるでしょうし、理解しきれない部分もあると思います。しかし、何度か読むと徐々にイメージが膨らんできますし、作られた当時の社会的背景も気になってきます。真偽は定かではありませんが、アダム・ミツキェヴィチの詩はショパンのバラード曲などに影響を与えたともいわれています。シューマンは「洗練された知的なポーランド人が明らかに発見することができる」をいう言葉を残しています。

 

この詩と公演内容がどこまでリンクしているかは不明ですが、事前に想像力を膨らませて立ち会うのもいいかもしれません。

 

<公演詳細>
『 月夜の晩に 』
開催日:2025年1月23日(木)
時間:15:00〜(開場14:30)・19:30〜(開場19:00)
料金:3,000円
Facebookイベントページ:https://www.facebook.com/events/622512076774484/

出演:
大岩 巌(舞踏・美術)
今野 眞弓(舞踏)
蛭田 浩子(ダンス)
岩田 恵(箏)

美術:トマーシュ・ウェンドランド( Tomasz Wendland )
キュレーター:三枝 泰之

会場:スタジオ サイプレス(東京都中野区野方2-24-3)
会場公式サイト:http://studiocypress.tokyo/wp/category/event/
会場マップ:http://studiocypress.tokyo/wp/access/
アクセス:JR線中野駅より徒歩約20分・高円寺駅より徒歩約15分
※バス「中野駅北口サンプラザ前」野方駅行か阿佐ヶ谷駅行に乗車→「大新横町」下車約5分。バス「高円寺駅北口」野方駅行か練馬駅行に乗車→「大場通」下車約5分

 

念のために中野駅からのマップを貼っておきます。
Series《踊り場》vol.Ⅲ 11月16・17日開催〜STUDIO CYPRESSにて(出演 田山メイコ・田辺知美・関雅子・武内靖彦)
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スタッフ:
舞台監督 成田 護
音響・照明 津田 犬太郎
写真撮影 加藤 英弘
動画撮影 弦間 隆
協力 真鍋 淳子
フライヤーデザイン LUNACY
ローディー 森 政也

ご予約・お問い合わせ:piroko72@hotmail.com

 

 

トマーシュ・ウェンドランド( Tomasz Wendland )による光のインスタレーション

今回の美術はトマーシュ・ウェンドランド氏の照明が使われます。検索すると中之条ビエンナーレでの光のインスタレーション《疑念の香り》の映像がありましたので、貼っておきます。

 

 

 

『ハート・トゥ・アート』でお世話になった大岩巌さん

私が大岩巌さんの舞踏を初めて見たのは「高円人展」でのパフォーマンスでした。いつ頃だったか覚えていませんが、四半世紀前のことでしょう。その後、大岩さんには『ハート・トゥ・アート』でパフォーマンスをやっていただいたこともあります。

高円寺北口そばで「大岩」というバーもやられていますので、パフォーマンスやアートに興味がある方は行かれてみてください(住所:杉並区高円寺北3-22-2)。私はすっかりご無沙汰しちゃってます。

 

<参考記事>
・Series《踊り場》vol.Ⅲ 11月16・17日開催〜STUDIO CYPRESSにて
https://heart-to-art.net/improart/blog022-odoriba-20241116/

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