2017年11月19日(日)、千葉の「なんちゃってBar 庭」で行われた詩人・久世孝臣とダンサー・森 政博の二人芝居『僕とパンツとトンプソン』。大好評で終了いたしました。来年には再演も行われる可能性があるようです。非常に楽しみです。公演詳細はページ後半をご覧になってください。
●公演をご覧になった方々の感想
ツイッターにアップされた来場者の感想をまとめてみました。下記画像をクリックしてご覧になってください。
●公演終演後、ほろ酔い久世チャンネル 5杯目(生放送)。公演の感想も!
ほろ酔い久世チャンネル 5杯目『半年で40キロ痩せた伝説の俳優登場!〜「ミキレの坪谷」と送る、糖質制限ダイエットの真実と勝手にトンプソンスペシャル! この番組は、山田玲司のヤングサンデーでおなじみの「と久世」とダンサーの熊谷拓明が、お酒を飲みながらイイ感じに楽しくお喋りするチャーミングなほろ酔い雑談番組です。5杯目の今回もスタジオを飛び出し、久世の新作「僕とパンツとトンプソン」を上演後のなんちゃってbar庭、より生放送! ゲストに、数々のドラマや映画で「ミキレている」坪谷隆寛を迎え、業界の裏話とダイエットについてほろ酔いでお話します。そして!今回も一夜限りの特別公演「勝手にトンプソン」を即興で上演?!
●公演の記録写真
ゲネと本番の記録写真を『ハート・トゥ・アート』のアーカイブサイトにアップしております(←こちらをクリック)。公演をご覧になった方は、感動をもう一度。残念ながらいらっしゃれなかった方は、雰囲気を感じてください。似たような写真もありますが、お許しを。
●当日パンフレットより
『僕とパンツとトンプソン』のあとがき 久世孝臣
本日はご来場いただき誠にありがとうございます。今回、演出・脚本を担当した、久世です。
森君とはずっと何かをやってみたいと思っていました。思っていたよりずっとずっと早くこの日がやってきました。それはとても嬉しいことでした。やりたいなと思っている人と出来る機会なんてなかなか巡ってこないからです。
ダンサーと詩人。森と久世。何をやると二人にしかできないものになるのか。色々と考えました。
素の詩人とダンサーがお互いのイマジネーションをむき出しでぶつけてじゃれあって一番面白いカタチを探しました。アイディアはたくさん出てきました。
結果、今回は物語を通して自分たちを描くことにしました。
役者ではなく詩人として舞台に立つからには、言葉とカラダの可能性をシビアに追求したいですし、森君の身体と個性をどれだけぶつけても壊れない何かの枠組みが必要に思えたからです。
ダンサーとして、詩人として自由に動ける状況ではなく、役を抱え物語を進めるという制約の中に自分たちを置いて、自分たちの土壌ではない「演技」に取り組みながら、自分たちの持ち味を出そうともがくほうが、二人にしか出来ない面白いものができると考えました。
物語の中だからこそ、より素直に今の自分を出せる。素直になることはとても怖いことですが、それを避けて作品をつくってしまっては、二人がやる意味がないと考えました。それに、ジャンルの違う森君と一緒に何か同じものを夢中で追いかけたかった。夢中で追いかけて気が付いたら日が暮れているような時間を過ごしそれをそのまま舞台にしたかった。それには物語の中に身を置いてそれをどう二人でカタチにするかを考えるのが一番簡単なように思えたのです。
30を過ぎると本当に素直になる機会も減りました。素直になっていると思っていてもそこにはいい意味での諦めが入っている。
森君は素直にむき出しでモノをつくれる人でした。僕にはそれがとても有難かった。
森君の踊りは僕をどこに連れて行ってくれるのか、僕の言葉は森君をどこに連れ出せるのか。物語の枠からはみ出るような、物語に居座りながら自分でいるような、役と自分の境目が分からなくなる瞬間から思ってもいなかった自分が飛び出し、自分たちが何をそんなにずっと踊ったり言葉をつくったりしているのかが伝えられるようなそんな時間をつくりました。楽しんでいただけますように。