2025年8月17日(日)、神田「楽道庵」にて『渋谷のスクランブル交差点の日没と共演する。』が行われます。
出演は、深谷正子さん(ダンサー)・直江実樹さん(短波ラジオ)・富士栄秀也さん(ネイキッド・ヴォイス)の3名。内容はタイトルそのままズバリ。出演する3人が『渋谷のスクランブル交差点の日没前後の映像』と共演するもの。
実験的な即興公演といってしまえば簡単ですが、富士栄さんらしい『予定調和ではない何らかの結果』を身をもって確認する企画といえそうです。
映像をバックにしたパフォーマンスはよく行われています。しかし、映像を主軸にしながら出演者が触発し合う内容というのはあまり聞いたことがありません。公演で使われることが多い映像の存在価値を問い直すような意図もあるかもしれません。
一期一会ともいえる公演です。ぜひ!
まずはフライヤー画像からご紹介。
こちらです。
公演の見どころ
まずはフライヤー裏面の宣伝文句をご紹介。
思いついたのは10年以上前。
撮影済みで変化しようがない映像をバックに、即興のコラボレーションは成立するのか?もし成立することが出来るとしたら、深谷正子と言う、ジャンルを超越した存在。
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スクランブル交差点のサウンドスケープに、そもそも紛れ込んでいた可能性も考えられるラジオを操る直江実樹。
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音楽以前にどこにでもありふれた声の在り方を追い求める富士栄秀也。
この3人の組み合わせしか無いのではないか!
準備、経費込みで高額設定とさせて戴きます。
これを読む限り、富士栄さんなりの勝算? 確信? おぼろげな景色?が見えているような気がします。
3人の共演は2度目。前回は2023年8月11日に新宿「学生の家」で行われた『うそうそ時に逢いましょう』以来となります。※Facebookイベントページ→ https://www.facebook.com/events/1264048947563451
前回、私も公演感想をコメントしてたよな……と思い、必死で探して見つけました(Facebookは過去の検索がムズい)。
こちらです。
冒頭からの深谷さんを照らす外光による演出。神々しい姿が圧巻。短波ラジオ「スカイセンサー」のピッチとレベルを操る直江さんによる規格外ともいえるサウンド。富士栄さんのヴォイスの変幻自在さ。生声だけではなくローランドのマイクロキューブの搭載エフェクトを使い分けることで、さらに多彩さが増している。短波ラジオサウンドとヴォイスの織りなす音の絡みが絶妙。無機質で混沌とした音の層の中で深谷さんが際立って見えたのは、非常に逞しく、有機的な肉体力のなせる技か。
圧倒的な存在感の深谷さん、その存在感にも臆することなく自由度の高いパフォーマンスを繰り広げた富士栄さんと直江さんの「三つ巴」感が素晴らしい公演でした。
いや、「三つ巴」と書くと入り乱れた印象になってしまうかもしれませんね。
公演は混沌としていたわけではなく、むしろバランスやメリハリが効いた内容で、あっという間の60分でした。それぞれの冷静さと緻密さがあってこそ成立したパフォーマンスだったといえます。
今回は映像に加わります。出演者それぞれが映像と対峙するのか? それとも誰かが先導役となるのか? 観客側の視点の置き方によっても、見えてくる景色は異なってくるような気がします。
公演詳細
『渋谷のスクランブル交差点の日没と共演する。』
開催日:2025年8月17日(日)
開演時間:18:00(17:30開場・19:00終了)
【出演者】
深谷正子
直江実樹
富士栄秀也
【映像】河村雅範
【チラシデザイン・スタッフ】石丸麻子
【企画】富士栄秀也
【入場料】
4,000円
【予約・お問い合わせ】
富士栄さんへのFacebookのメッセンジャーが一番間違いありません。
nakedvoice0@gmail.com
電話:090-2915-8647(富士栄秀也)
【Facebookイベントページ】
https://www.facebook.com/events/1277453243874802/
【会場】楽道庵(千代田区神田司町2-16-16)
【公式サイト】https://n-as.org/rakudoan/
【マップ】
↑画像をクリックすると拡大画像となります(画像は「東京ギグガイド( https://www.tokyogigguide.com/ja/gigs/venue/761 )」より)。
【詳細アクセス】
JR線「神田駅」西口または北口、東京メトロ「銀座線神田駅」4番出口、都営新宿線「小川町駅」&丸ノ内線「淡路町駅」A2出口より徒歩約5分
https://n-as.org/rakudoan/map.files/map.pdf
出演者プロフィール
深谷正子
2000年にダンスの犬ALL IS FULLを立ち上げ現在に至る。ソロ活動と群作品の両輪で進行中。美術家や音楽家等、多岐にわたる他分野の表現者とのコラボ活動も積極的に行なっている。ダンサーの日常的な動きに着目して、動体と名付けて、ワークショップも定期的に開催。メンバーによる作品発表も行う。主な作品に、『ダンスワームホール』『宙吊りというサスペンス』『枕の下の月もしくは逆さまつげ』『オウンゴールの踵』『身体観察シリーズ』などを進行中。
直江実樹
直江実樹は、ラジオを楽器として用いるラジオ奏者です。短波ラジオで受信する電波やノイズをリアルタイムで即興演奏し、独特のサウンドを創り出します。2000年よりライブ活動を開始し、ソロ活動のほか、様々な分野のアーティストとのコラボレーションやユニット活動も行っています。
富士栄秀也
即興のヴォイス活動をはじめたのは35歳だが、企画は小学6年生を送る会の劇、「小野田さん帰国記」で自作自演した時から。企画者として、富士栄秀也が必要なら使うし、もっと適任がいれば、そちらにお願いするスタンス。
継続企画としては、イトカズナナエ「十年」、うちだりょうこ「おとなのよみきかせ」、渡辺と富士栄で「美術と即興」。
以上
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