ヒグマ春夫の映像パラダイムシフトvol.93

レイヤー感による立体的空間で舞踏家・横滑ナナが舞う

ヒグマ春夫の映像パラダイムシフトvol.93 レイヤー感による立体的空間で舞踏家・横滑ナナが舞う

ヒグマ春夫の映像パラダイムシフトvol.93 レイヤー感による立体的空間で舞踏家・横滑ナナが舞う

 

映像と組み合わせた異次元表現を継続して行っているヒグマ春夫さん。93回目となる今回の公演チラシには「平面的な映像がレイヤ感で立体的に立ち上がる時空間」という言葉が添えられている。

 

レイヤ感とは?

 

最初にネタバラシをするが、会場では透過性のあるスクリーンを何枚も張り巡らして、そこに映像を投影する構造を考えているらしい。それだけでも幻想的な空間が出現することは予想できるが、そこに横滑ナナさんの踊りが加わる。

 

幾重もの平面が揺らめきコンマ何秒のズレが生じることで、「いま」という瞬間から無数の視覚的な歪みや切断が生み出される。

 

映し出す映像は「NOUKON2024」。これは『土方巽、石井漠AKITA芸術祭ー羽州街道おどり旅』で公開された作品。民具や農具を展示した空間で投影された。

 

その時の宣伝画像はこちら。

 

ヒグマ春夫の映像パラダイムシフトvol.93 レイヤー感による立体的空間で舞踏家・横滑ナナが舞う

 

私は銀座K’s Galleryなどで何度かヒグマさんの作品に触れているが、普通に見ていてもユニークで幻想的な映像を作り続けている方である。本来はデザイン畑から映像へと表現のフィールドを移してきた方だけあって、単にユニークなだけではなく、色使いやメッセージ性も強い作品でもある。

 

今回は秋田での上映作品に新たな編集を加え、さらに投影側にはレイヤーを加え、その中でナナさんが舞う。さまざまな色や形の変化から伝わってくるヒグマさんの情感を、さらにナナさんが増幅させて情念へと昇華させる

 

視覚的錯覚も含めたインタラクティブな未知の視覚体験が期待できそうだ。まだ少しだけ席があるかもしれないので、時間のある人は問い合わせて立ち会ってもらいたいです。

 


<公演詳細>
『 ヒグマ春夫の映像パラダイムシフトvol.93 』


開催日:2024年10月8日(火)

時間:19:30(開場 19:00)
料金:当日3,000円(予約2,500円)
会場:アトリエ第Q藝術(東京都世田谷区成城2-38-16)
会場公式サイト:https://www.seijoatelierq.com/

舞踏:横滑ナナ
映像インスタレーション:ヒグマ春夫
音:曽我傑
照明:早川誠司

 

リンク
・ヒグマ春夫
https://0522higuee2b.myportfolio.com/

・ヒグマ春夫 X(旧ツイッター)
https://x.com/higumaharuo

・横滑ナナ
https://nanasuberry.wixsite.com/yuhutsudu-sha/profile

・横滑ナナ インスタ
https://www.instagram.com/butoh_nanayokosuberry/

・土方巽、石井漠AKITA芸術祭ー羽州街道おどり旅
https://hijikata-tatumi-akita.jimdofree.com/2024%E5%9C%9F%E6%96%B9%E5%B7%BD-%E7%9F%B3%E4%BA%95%E6%BC%A0akita%E8%8A%B8%E8%A1%93%E7%A5%AD%E3%83%BC%E7%BE%BD%E5%B7%9E%E8%A1%97%E9%81%93%E3%81%8A%E3%81%A9%E3%82%8A%E6%97%85/

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