2025年 4月26日(土)・27日(日)、六本木「ストライプハウスギャラリー スペースD」にて公演『ダンスの犬ALL IS FULL ブレイン・ロット うすい風 脳の腐敗からの(深谷正子演出・振付)』が行われます。
まずはフライヤー画像から。
こちらです。
続いてフライヤーに記された深谷さんのメッセージを紹介します。
我々の生活は今、前の見えない90度の角道に立っている。
日々の思考はぼやけフニャフニャな沼地にいるような感覚である。身体の奥に眠る素朴な喜びをそれぞれの作品から呼び起こしたい! そんな希望を片手に4日間にわたる身体の今を提示してみたい。
このメッセージからは「自分を取り巻く社会的な不安(表現の世界の不安)」「深谷さん自身の中に確固として存在する希望との対峙」といったものが感じられます。
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このシリーズ公演は深谷正子さんの演出・振付による「デュオ3作品」「トリオ1作品」の連作となります。前半はデュオ2作品。私は残念ながら立ち会えませんでしたが、「3月17日は佐藤ペチカさん・小松亨さん」「3月18日は筆宝ふみえさん・みのとう爾徑さん」によるものでした。
Facebookに流れてきた「綿を衣装に詰め込んだ2人」「舞台に散乱するする綿」などの写真を見ていると、「情感あふれる抒情詩」「モノクローム」「漆黒の海での産卵」といった言葉が頭に浮かんできました。
いや、写真だけで判断しても意味がありませんね。
せっかくなので今回の深谷さんが目指していることを想像してみました。
私は深谷さんのダンスを “ 存在自体が躍動的 ” と書いたことがありました。とくに2024年7月22日ダンスソロ公演『庭で穴を掘る』での直径1.5メートルで繰り広げられた静止状態での動体は衝撃的でした。そのときの感想はこちら。
深谷正子「動体観察2Daysシリーズ」7月22日バージョン『庭で穴を掘る』
https://www.heart-to-art.net/BLOG/moving-body-observation2024-07-22
「不安・希望」「死・生」「動の中の静・静の中の動」といった相反するものを身体の中で持続表現されるのが深谷さんの真骨頂であり、<在り方>が非常に有機的であり、バランスの危うさも含めて見ている者に迫ってくるものがあります。
もしかすると今回の公演は、ご自身の<在り方>を「デュオ」「トリオ」という形態によって表現しようとする試みなのではないでしょうか。
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後半はデュオ作品「4月26日の斉藤直子さん・秦真紀子さん」とトリオ作品「4月27日の玉内集子さん・友井川由衣さん・曽我類子さん」となります。
出演者がどのような精神でぶつかり合い、どういった<在り方>を見せてくれるのでしょうか。
残念ながら私は4月27日の公演にしか行けませんが、とても楽しみです。
公演詳細
『ダンスの犬ALL IS FULL
ブレイン・ロット うすい風 脳の腐敗からの
(深谷正子演出・振付)』
開催日:2025年4月26日(土)・27日(日)
時間:18:00〜(26日)・16:00〜(27日)
入場料:1回 3,000円・2回 5,000円
予約・お問い合わせ:
090-1661-8045(深谷)
dancewingwing@gmail.com
出演:
26日/斉藤直子・秦真紀子
27日/玉内集子・友井川由衣・曽我類子
Facebookイベントページ:https://www.facebook.com/events/1507811650181408
会場:ストライプハウスギャラリー スペースD(東京都港区六本木5-10-33)
公式サイト:https://striped-house.com/
アクセス:東京メトロ「六本木駅」3番出口から徒歩約4分
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