熊谷拓明・新作ダンス劇『 in / wakehedate 』 1月29日〜2月2日開催 代田橋「CHUBBY」にて

2025年 1月29日〜2月2日の5日間、代田橋「CHUBBY」にてダンス劇作家・熊谷拓明さんによる新作ダンス劇公演『 in / wakehedate 』が行われます。一般的な劇場公演ではなく代田橋のお洒落カフェでの公演です。前回、同じ場所での公演に行きましたが、大きなソファでリラックスしながら楽しめる会場です。

 

まずはイメージ画像から。

こちらです。

熊谷拓明・新作ダンス劇『 in / wakehedate 』 1月29日〜2月2日開催 代田橋「CHUBBY」にて
熊谷拓明・新作ダンス劇『 in / wakehedate 』 1月29日〜2月2日開催 代田橋「CHUBBY」にて
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1年前の『 de-ke-lish 』の感想

ちょうど1年前の2024年1月に行われたダンス公演にうかがいましたが、かなり激しいコンタクトダンス(身体の接触をしながら即興で踊るダンス)でした。軽妙な熊谷拓明さんのトークなども挟みながらの75分公演を堪能したことを覚えています。

 

とっても簡単ですが、感想もFacebookにアップしていました。

念のために文章を抜き出しておきます。

 

熊谷拓明さんの新作ダンス劇「de-ke-lish」の最終日。1時間15分をフルMAXで堪能。会場は代田橋「CHUBBY(チャビィ)」。公演を拝見するにあたり何パターンも想像の網を脳内に張っていたが、いい意味で見事に裏切られた。2月9日に千葉追加公演が決定しているので、ダンスで何か表現したいと考えている人は見てほしい

踊る『熊谷拓明』カンパニー | ダンス劇
https://www.odokuma.com/

めっちゃ少ない文字数な上に、どんな想像をして、どのように裏切られたかも書かれていないスッカスカの文章ですね。情けないです。

 

検索すると、内容の濃いインタビュー映像「バレエジャポン職業インタビュー」を見つけました。私があらためて説明するよりも、熊谷さんの生のメッセージを聞いていただく方が魅力が伝わりそうなので貼っておきます。ダンスとの出会いからダンス劇を作るプロセスなど、興味深い内容です。

 

 

 

・ ・ ・

 

今回のフライヤー裏面に熊谷さんのメッセージが載っています。読んでいただくと、今回の公演のニュアンスを掴んでもらえそうです。

代田橋にあるCHUBBYという場所にいらしたあなたが、
飲み物片手にスッとソファーやベンチに座る頃。
4人のよく踊り、よく喋る身体が現れるでしょう。

あなたは頭の中で自分も踊っているような、
よく喋っているような、
家に帰ってからの事を考えているような…
そんな時間をお楽しみ頂けたら幸いです。

私達をぼーっと見て下さる時間、
家に帰るまでの時間、
吞む事、生きる事、愛する事を
切り分ける必要はなく。

そこにわけへだてはないのです。

今回のダンス劇はタイトルでも使われている「ワケヘダテ」がキーワードのようです。そしてマトリョーシカが今回のイメージとして使われています。

 

いろいろな顔を持った自分をひとつに引っくるめ、ワケヘダテせずに自分を有り様を肯定するような人間讃歌が根底に流れているのかもしれません。また、まわりの人たちとひとつになる喜びを伝えたいのかもしれません。

 

いや、難しいことを考えさせることを熊谷さんは望んではいないでしょう。熊谷さんは出演者の関係性や印象的な言葉、魅力的な行為を拡げながら作品に昇華させていく方なので、観客も5人目の出演者のような気持ちで出演者4名の人間の関係性を共有していくのがベストの楽しみ方なのかもしれません。

 

・ ・ ・

 

初日と最終公演はすでにソールドアウト。完売間近の日も増えてきているようです。とくにダンス劇未体験の方は、ぜひ!

 

<公演詳細>
『 in / wakehedate 』

開催日:2025年1月29日(水)〜2月2日(日)
時間:
1月29日(水)20:00 sold out
1月30日(木)17:00/20:00
1月31日(金)18:30/21:30
2月 1日(土)17:00/20:00
2月 2日(日)16:00/19:00(夜の回 sold out

会場:CHUBBY(チャビィ)
住所:東京都世田谷区大原2-27-9
会場ホームページ:http://www.chubby.bz/
アクセス:京王線「代田橋駅」から徒歩約2分
MAP: http://chubby.bz/access

料金:5,000円+1drink(予約:4,600円+1drink)
チケット予約: https://www.odokuma.com/in-wakehedate

出演:
池上楓子
山田暁
田花遥
熊谷拓明

演出:熊谷拓明
演出補:池上楓子
マトリョーシカ描画:多田さやか
宣伝美術:odokumaDESIGN
衣装スタイリング:池上楓子
宣伝映像:軽部将大
SPECIALTHANKS:CHUBBY
企画.制作:踊る「熊谷拓明」カンパニー

 

 

 

出演者のプロフィール

池上楓子

3歳より、児童舞踊を平井浦に師事。日本女子体育大学舞踊学専攻卒業。在学中、コンテンポラリーダンスに出会い岩淵多喜子に師事。2020年東京オリンピック閉会式出演。現在は主に、熊谷拓明の作品に出演したり、振付サポートなどを行う。2024年から「toko□」(トコロ)と謳い、劇場以外へも踊りを広げる活動を熊谷拓明と共にディレクションしている。自身でも創作活動を⾏い、YOKOHAMA DANCE COLLECTION2022 competition Ⅰ にてアーキタンツ・アーティスト・サポート賞、SAI Dance Festival にて査員賞を受賞。

 

山田暁

高校からダンスをめ、2019年より鈴⽊ユキオが主宰するYUKIO SUZUKI projectsに参加。身体そのものに興味があり、フラットで力強く存在しながら、思考や言葉を身体にどう昇華するかということを追求し、自分だけの踊りを模索している。出演ダンサーとしての活動と並⾏して、北千住BUoYや神楽坂セッションハウスなどで主催公演も実施している。

 

田花遥

神奈川県横浜市出身。中学⽣の時にダンス部に入部し、ストリートダンスを始める。日本女子体育大学舞踊学専攻卒業。コンテンポラリーダンスを中心にフリーで活動。これまで太田ゆかり、鈴⽊ユキオ、中村蓉、⼤橋可也&ダンサーズの振付作品に出演。究極のなで肩とストリートダンスで培ったキレの良さを活かしながら、リアリティを⼤切にしている。近年「⽇常に潜む身近な奇妙さ」を⼤きなテーマにソロ作品を創っている。2024年、単独ソロ公演「平熱」を発表。

 

熊谷拓明

2008-2011シルクドゥソレイユ『Believe』(当時新作)にて850ステージに出演。帰国後に自身の創作活動を開始。身体と言葉を自然に⾏き来するスタイルで数々のソロ作品を創作し、⾃らのスタイルを『ダンス劇』と呼ぶ。様々なスタイルを学んだ後にそぎ落とされた身体表現は、観る者に境界線を求めない、雄弁なものである。2015年よりキャストを招いての『ダンス劇』の創作を開始し、様々な身体と関わる中でさらなる⾃⼰哲学を育て、⼀⾒ダンスの外やの演劇のに外あると思われる瞬間に、人間のドラマを⾒出し紡ぎ出す『ダンス劇』をさらに進化させている。

 

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