竹夢物語〜第四章〜 2014年2月11日(祝) セシオン杉並ホール
一般参加&創造型コンサート『竹夢物語〜第四章〜』は無事に終了しました。開催数日前に東京は記録的な大雪に見舞われ、「もしかして中止か!?」というハラハラの状況でしたが、おかげさまで大きなトラブルもなく行うことができました。
今回で4回目となる『竹夢物語』。いままではワークショップをやりながら一般区民と一緒にコンサートを創り上げる形式で行ってきました。今回は意識の部分で大きく軌道修正しました。
軌道修正し、新たに目標に掲げたポイントは2点。本来のアート的な表現を追求する(普通のコンサートの形を壊す)こと、そして来場者と演奏者が一体になること。演奏者が来場者に聴いていただくステージを作り上げていくのではなく(一方通行ではなく)、来場者も含めて同じ空間にいる参加者全員が竹の魅力を探し、感じ、何かを持ち帰ってもらうことを求めることを意識しました。
そんな想いもあり、新たにコンテンポラリーダンサーチーム「ホワイト・ダイス」が加わり、実験性&即興性(表現性)を強く押し出したステージになりました。
来場者と共に「竹オブジェ」をステージ上に制作
会場全体の空気感がひとつになることを願いながら、来場者に手伝っていただく形でステージ上に竹のインスタレーションオブジェを制作しました。会場入口には和のテイストを散りばめた装飾を施しました。さらに来場者全員に「竹の拍子木」を無料で配布し、自由に叩いてもらうことにしました。
開演前のステージにお客さんが上がったり、いつの間にか演奏がはじまったり、即興性が強かったり、自由に竹の拍子木を叩かせることが演奏の邪魔になったり・・・さまざまな賛否両論の意見が出たステージではありましたが、竹を通じて会場全体が一体化することを求めた方向性の糸口は掴めたと思っています。
東京楽竹団の皆さんや演出の橘さんにはいつも心配や迷惑をおかけしているんですが、今回はさらに大きな負担をかけたと思っています。次回は区切りとなる5回目。迷走を続けながら積み重ねてきた『竹夢物語』ですが、次回に向けてさらに積み重ねていきます。簡単な報告ですが、あらためて総括をしていきたいと思います。
また、今回は杉並区の教育委員会の後援だけではなく、「杉並区文化芸術活動助成事業」にも選んでいただきました。この場をお借りして、お礼を申し上げます。ありがとうございました。(2014.4.9)