日本橋室町・三越前「Art Mall(アートモール)」にて sio.さんの個展「〜ホシサガシ〜」が行われています。会期は10月24日(火)~10月29日(日)となります。
sio.さん、2年振りのアートモールでの展示
sio.さんが2年振りのアートモールで展示を開催中です。
タイトルテーマの新作数点、ここ1〜2年の近作などが展示されています。全部で15点ほどのようです。
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タイトルの「ホシサガシ」が気になります。ご本人のsnsでのメッセージを転載します。
普段感じている色々なことから紡ぎだすわたしの心象風景、旅する空。その世界観から今回は、ほしを探す旅です。
大切なモノ、やさしい光、鍵、記憶…探しているものは何なのだろう。
どうやらタイトルそのままに「ホシ」を探す旅を作品にされているようです。作品自体は飛行帽のsio.さん自身と相棒のねこの旅というもの。→(お詫びと訂正)作品に登場する女の子はsio.さん自身ではありません。特定の人物がいるわけでもありません。sio.さんは傍観者といった立ち位置のようです。お詫びして訂正します。
人ぞれぞれに「ホシ」は異なるので、作品を通して自分自身の「ホシ」を探してみるのがいいのでしょうね。
作品はsio.さんらしい淡く奥行きのあるブルー、ニードルで削ったタイル模様風の背景はより繊細かつ複雑になっている気配です。全体的に小さな作品のようなので、目にかなり負担がかかった制作だったのではないでしょうか。
sio.さんのX(旧ツイッター)では来場者さん投稿も含めて展示の様子が流れています。こちらは初日終了後の様子。入口にいるのはアートモールと中和ギャラリーのオーナー・久保かずのりさん。
【また明日☆】
sio. solo exhibition
~ホシサガシ ~2021.10/29sun迄
12-20(lastday17)
Art Mall(三越前)@artmall_tokyo#アートモール #siotabisurusora#初日ありがとう pic.twitter.com/BWm7dBcuDe— sio. (@sio8goose8sio) October 24, 2023
『sio. 個展 〜ホシサガシ〜』詳細
『sio. 個展 〜ホシサガシ〜』
会期:2023年10月24日(火)~10月29日(日)
時間:12:00〜20:00(最終日 17:00)
場所:アートモール(Art Mall)
住所:東京都中央区日本橋室町1-13-10
アクセス:東京メトロ銀座線「三越前駅A4出口」より徒歩約3分、半蔵門線「三越前駅A1出口」より徒歩約5分
公式サイト:https://www.artmall.tokyo/pages/440343/shop
マップ:
↑クリックして別画面で開くと拡大されます。
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2022年6月に行われた清澄白河Melt Meri(メルトメリ)でのsio.さんの個展の様子をまとめた記事はこちらです。もしよかったらご覧になってください。
https://www.heart-to-art.net/BLOG/sio-gallery-melt-meri-20220618
展示の様子
展示にお邪魔したので、その様子をご紹介します。掲載画像は別画面で開くと拡大されます。
では、まずはご挨拶から。
感謝の言葉、そして今後の決意などが綴られています。感謝と謙虚は大切ですよね。
この記事の前半でも簡易バージョンを紹介していますが、今回の展示についての言葉です。
登場するのは「女の子」「白いねこ」「白いワタリガラス」が中心です。
ん? 白いワタリガラス? そんなものは実在しているの?? そんなことを思って調べてみると、民話などに登場するだけではなく、ちゃんと実在するようです。
興味のある方はこちらをご覧になってください。
展示内容ははタイトルの最新作「ホシサガシ」シリーズが半分、残りは少し前の作品たちといったものでした。
物語性の強い世界観、さらに繊細なスクラッチで作品の空気感を創り出すsio.さんの世界をたっぷり楽しめる展示でした。
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sio.さんといえばニードルで削った背景が印象的なスタイルですが、こういったスクラッチスタイルを本格的には始めたのは2020年からだったそうです。今回は本格的にスタートさせた記念碑的な作品も展示されていました。
こちらです。
大小の波紋が背景全面に広がっています。パッと見ると、少し角張ったものや滑らかなものが混在しているようです。さらにじっくり見ると、点線に近い細い線をつなげたもの、短めな線を敢えてつなげずに重ねているもの、多角形的なものなど、かなりバリエーション豊かなものになっています。実験的に挑戦していった痕跡ともいえるでしょう。
では、最新作「ホシサガシ」シリーズをいくつかを見てみます。
「知恵をかりる」というタイトル。山犬と出会いを描いたもの。帯状のスクラッチが施され、独特の遠近感を醸し出されていました。たしか(記憶違いでなければ)硬めの薄い板に描かれたもので、それを土台に貼り込んでいます。
「珈琲とホットミルク」という作品。ほのぼの可愛らしい情景です。「ホシサガシ」シリーズはキャプションに作品タイトルだけではなく、3行程度の短い言葉が添えられていました。旅の様子をイメージしやすく、絵本のように作品世界に入りやすい展示でした。
スクラッチにプラスして色の濃淡をしっかり出している作品。ここまで見て気がつく人がいると思いますが、女の子の顔が違います。年齢もバラバラです。じつは作品それぞれがパラレルワールドのようなものになっているのが特徴です。
11月10日(金)より日米同時公開されるマーベル・スタジオ最新作『The Marvels(マーベルズ)』が話題ですが、パラレルワールドがつながっているマーベル世界のようなものともいえます。
飛行帽から少し見えるオレンジ色の髪、唇などが青面から浮き立っている作品。細い帯や点描の帯の組み合わせが不思議な空気感を演出しています。なぜか空間が微妙に歪んでいるような不思議な質感がありました。理由はもともと背景は別物だったそうで、敢えて上塗りしたせいでした。
今回のDMでも使われている作品。ホシ状の操作パネルがある乗り物のようにも見える岩が印象的です。なによりも細かい削りの組み合わせによる背景が凄いことになっています。この削り作業はかなり目に負担がかかっていそうです。sio.さんはこの方向性をさらに深めていくようです。こちらは楽しみではありますが、視力低下が少し気になってしまいます。
「キオクノモン」という作品。新作シリーズは青系が強い傾向でしたが、個人的には「オレンジと青の絶妙なバランス感」「結晶のようなパーツを組み合わせた」スタイルが好みでした。削りも敢えて抑え気味になっているので、目の負担も少なさそうです。
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展示にはお客さんが入れ替わりでやってきて、大盛況といった印象でした。めっちゃテンションアゲアゲで出迎えていたsio.さんですが、きっと個展を終えてホッとしていることでしょう。
次回のアートモールでの個展は、やはり2年後。いまから作品の変化が楽しみです。
以上
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今回の記事は以上となります。
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