「清澄白河 art lab Melt Meri(メルトメリ)」にて大阪阿部服 J.K. の個展が開催されます。会期は8月12日(土)~8月22日(火)です。
画像は文字が判別できるようにコントラスト強めにしています。本来はもっともっと白いです。
目次
展示内容について
今回の展示は、「大阪阿部服 J.K. 三部作展示」の第二部に位置づけられたものです。
第一部となる前回は2023年2月に大阪のGallery Hommage2階ギャラリー”墨”で行われました。展示は体験していませんが、タイトルの『阿部勝治 × 高階麻実「出逢う 〜 好きで好きで堪らない」』という2人展という形から察するに、作家としての大阪阿部服 J.K.ではなく、“ 現在の阿部勝治 ” をそのまま出したものだったようです。
そして今回。第二部は『epilogue – 還る場所 -』というタイトルの個展です。
今回は完全に服飾作品による展示です。1998年から2023年の代表作品(全11作品)が空間を埋め尽くします。
展示されるのは以下の作品です(画像を別画面で開くと拡大されます)。
「産声①」1998年
コットン・ファスナー
「産声②」1998年
ポリエステル・ファスナー
「夢遊病」1998年
コットン・ファスナー
「病の果て」1999年
ポリエステル・ファスナー
「23の憧れ」1999年
ポリエステル・アクリル絵の具
イラスト:高階麻実
「林檎服」2000年
コットン・電気コード・電気タップ・結束バンド・ドライフラワー・羽・包帯・アクリル絵の具
「ゆきうさぎ」2002年
コットン・和紙・電気コード・結束バンド・羽・蝋燭・アクリル絵の具
「白虹」2015年
コットン・ポリエステル・電気コード・結束バンド・アクリル絵の具・ファスナー
「人」2002年
コットン
「還る場所へ」2021年
不織布マスク
「龍の花嫁」2023年
ポリエステル・アクリル絵の具
イラスト:高階麻実
今回は服飾作家としてスタートし、大阪から東京へと活動拠点を移しての「大阪阿部服」の時代、新たに目指す方向性を見据えた「大阪阿部服 J.K.」の時代という流れの中で作家が描いてきた軌跡を再確認し、つぎへ向かうためのピリオドを打つ展示といえるでしょう。
・ ・ ・
私自身、大阪阿部服 J.K.という作家と長く、濃密に関わってきました。
そういった意味では、私にとっても意味深い展示になると感じています。「大阪阿部服 J.K.」という強烈な存在の思い出を振り返り、未来へと想いを馳せるような機会になるでしょう。今回の展示が、私自身をも再確認できる機会になることを嬉しく思います。
楽しみです。
展示詳細
『大阪阿部服 J.K. 展 epilogue – 還る場所 -』
会期:2023年08月12日(土)~08月22日(火)
時間:13:00〜19:00(最終日17:00まで)
休み:水・木曜
facebookイベントページ:https://www.facebook.com/events/1285614668736821
会場:清澄白河 art lab Melt Meri
住所: 東京都江東区白河1-3-13 清洲寮208
アクセス:東京メトロ「清澄白河」駅より徒歩約2分
インスタ:https://www.instagram.com/artlab_meltmeri/
X(ツイッター):https://twitter.com/artlab_meltmeri
マップ:
大阪阿部服J.K. プロフィール
大阪阿部服J.K.
大阪で生まれる。
人にフォーカスを置き、主に服と言う媒体を通して、様々な形式で、既成観念に囚われない表現活動をしている。
その中で、新しさと美しさを感じる表現を探求している。
『ハート・トゥ・アート』との関係
大阪阿部服J.K.さんが『ハート・トゥ・アート』に登場したのは、2002年3月でした。
初めての出会いは高円寺の「ディスコガール」というギャラリーでした(残念ながらギャラリーは閉じてしまわれました)。そこで声をかけてイベントに参加してもらうことになったわけです。
当時、イベント参加にあたり、以下のような参加者メッセージをもらいました。
「生きている人、生きたい人に 服を創っています。僕自身も生きたいので 服を創っています。そして 人が、自分が、みんなが飛びだつような服を創っていきたい。向こう側の世界に 夢がかなう あの場所に旅だつような服を 命を 創ります。自分の羽と羽が集まり 自分達の翼になり 僕の服を通じて それがかなえれば すごく幸福です」
当時のピュアな情熱は、現在も色褪せてはいませんね。
・ ・ ・
参加後はハートのイベントポスター制作、屋外パフォーマンス、裸のラリーズの高橋ヨーカイさんとのコラボなど、ハート企画でさまざまな顔を見せてくれました。
本格的なハート関連企画としては関 仁慈さんとの展示コラボ「エコーズ(絵交図)11(https://www.heart-to-art.net/echords11.html)」がラストだったでしょうか。開催は2015年6月だったようです。8年前ですか。かなり前ですね。
懐かしい映像もあったので貼っておきます。
では、あらためて展示の様子はアップします。
展示の様子
ユニットなど、多彩な活動をされてきた大阪阿部服J.K.さんですが、意外にも個展は6回目だとか。
いままで展示作品は4体が最高だったそうですが、今回は一挙11体。初期の作品はリメイクですが、存分に服飾作家・大阪阿部服J.K.の歴史が味わえる内容でした。
この後に写真をいくつかアップしておきまが、現場で細かい部分を楽しんでください。初期の作品は脱着可能の羽、マジックテープで合体する袖口など、シンプルな中に小技が光っている印象。
東京に来てからの「林檎服」「ゆきうさぎ」あたりになると、使われている素材も斬新。結束バンドや羽、蝋燭までが埋め込まれた作品からは、当時の夢や希望、逞しき情熱、苦しみ、葛藤、混沌、閉塞感、渇望感、意志などが感じ取れます(……と私は感じます)。
・ ・ ・
大阪阿部服J.K.さんは昔から「自分の現在と未来」と「相手(他者)の現在と未来」とを同等に向き合っている作家さんです。
洋服というのは相手が着るということが大前提ですから、相手のことを意識することは当然といえば当然かもしれません。
しかし、大阪阿部服J.K.さんは、かなり誠実かつ真っ直ぐに、自分にも相手にも接してきている人だと感じています。
今回の展示には大阪から足を運んできた仲間もいらっしゃってました。そういった方々の存在も大切な要素として作品と重なり、温かみのある展示空間になっていました。
そして、オレはハシャギすぎた(←わかる人にはわかる汗)。
・ ・ ・
では、展示の様子です(画像を別画面で開くと拡大されます)。
以上
<おまけ> 「深川八幡祭り」で水かけエンジョイ
初日の8月12日は 、「深川八幡祭り」が数年ぶり(6年ぶり?)に行われていました。「深川八幡祭り」は別名「水かけ祭り」とも呼ばれており、私も便乗して水遊びできました。楽しかったー! ※下の写真は別画面で開くと拡大されます。
立派なお神輿!
お神輿を先導するのは「金棒曳き」と呼ばれる女性たち。シャンシャンという音で道を清め、邪気を払う役割。
一般の方々も水かけオッケー。勢いよく水をぶっかけている女性は……。
参考:
・富岡八幡宮 www.tomiokahachimangu.or.jp
・白河一丁目神輿部 https://shirakawa1.tokyo/
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今回の記事は以上となります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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