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2023年01月16日の『ハート・トゥ・アート』活動日記です(12/300)。
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表現者の言葉と活動報告を絡めた日記です。簡単でも、短くても、活動の一環として雑文を積み上げて(更新して)いきます。「12/300」というのは、「毎日は無理だけど、2023年には300回くらいは書きたいな」という願望が込められています。そういうことで今回で12回目の『ハート・トゥ・アート』活動日記です。
ちなみにタイトル画像は相馬博さんの個展「悠久と星霜の彼方」で展示されていた作品の一部です。
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昨日の活動日記で書きましたが、やっと15日に2023年最初の展示巡りしました。
巡るといっても、数件って感じです。美術愛好家やギャラリー関係者は鬼のように展示を見てらっしゃいます。恐るべしです! 私は数はこなせそうにありません。なので、できるだけ作品との対話を深めていきたいのですが、それもなかなか思うように対話できていません。
展示巡りで感じることは多々あるわけですが、それを実際にブログなどに残す作業は、ほんの一部です。16日は相馬博さんの個展「悠久と星霜の彼方」の紹介を書きました。
まだ展示が始まったばかりなので、サラリと紹介しただけです。現時点で細かく紹介するのは、これから見る人に余計なバイアスを与えてしまいますから。
ただの紹介です。感想にもレビューにもなっていないです。
それでも時間がかかりました。
展示の感想を書くこと、展示のレビューを書くこと
展示について何かを書く場合(公で発信する場合)、私の場合は「ただの紹介」になりがちです。そして「空虚な感情や属性の形容詞」に偏りがちです。
「空虚な感情や属性の形容詞」というのは、『楽しい、嬉しい、苦しい、悲しい、恐ろしい、懐かしい、すごい、ヤバい、恥ずかしい、愛おしい、息苦しい、心地良い、寂しい、くだらない、バカバカしい、面白い、大きい、広い、素晴らしい、荒々しい、奥深い、寒々しい、揺るぎない……』などの表現になります。これはほんの一部で、大真面目にリストアップしたら、それだけで論文が書けるレベルです。
「ただの紹介」というのは、無難です。
「無難」というのは、平凡でまずまず無事といったものです。欠点もないが、優れてもいないさまです。
もちろん余計な摩擦を作り出す必要はありません。形容詞満載の感想は「悪」ではありません。
しかし、馴れ合いの紹介をしていても「先」はありません。
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青山二郎という人物がいます。装丁家であり、美術評論家でもありました。私が尊敬する一人です。
小林秀雄をして「あいつだけは天才だ」と言わしめた存在であり、美の巨人とも呼ばれている存在です。
日本の美についての随筆を多く残した白洲正子は青山二郎から「発見っていうのは、自分の中に既にあるから発見できる」と言われたことがあるそうです。
何かを書くときには、単なる「感想」や「紹介」ではなく、作品と対話して自分の発見を伝える意識が必要で、それこそが「レビュー」であり、できることならば私も「無難」の枠を乗り越えて「レビュー」の方向に進む必要がありそうです。
「レビュー」的な意識の積み重ねが、文化の広がりや成熟を後押しすることになるのではないでしょうか。
こういうことを考えたり、調べてみると時間がかかりますね。
展示レビューを書くための心構えとは……
最後にザックリと展示レビューを書くための必要な心構えをキーワード的な備忘録として箇条書きにしておきます。
あくまでも個人的なメモ書きです。
<展示レビューを書くための心構えメモ>
・自分の発見を伝える
・安易に他と比較しない
・空虚な感情や属性の形容詞は極力減らす
・「事実・感情・思考判断」を切り分ける
・感情は大事だが、感情を真っ先に伝えることなかれ
・先人の見出した法則を学ぶことが重要
・時代性や環境などの背景も視野に入れる
・モノを見る視点の位置を明確に
・難しい言葉は使わない
・難解な文章はゴミだと心得る
・発見なり評価点を明確にする
・評価の理由を明確にする
・評価は点数をつけることではない
・別の視点や、正反対の意見も入れて客観性を出す
・属性(色や形、大きさ、高さなど)は数値などで示す
・属性などは主観的であってはならない
・配置や空間などの全体設計、作品のミクロとマクロを把握する
・自分なりに作品と展示の意図を想像する
・作品の現在・過去・未来を俯瞰する
……ここでストップ。カットアウト。時間切れ。
相馬博さんの展示「悠久と星霜の彼方」紹介は、さらに掘り下げていきますが、自分なりに視点や思考を見直す必要がありそうです。
では、今日はここまで!
2023年1月16日(月)
以上
今回の記事は以上となります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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