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2023年01月12日の『ハート・トゥ・アート』活動日記です(8/300)。
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表現者の言葉と活動報告を絡めた日記です。簡単でも、短くても、活動の一環として雑文を積み上げて(更新して)いきます。「8/300」というのは、「2023年は毎日は無理だけど、300回くらいは書きたいな」という願望が込められています。今回で8回目の『ハート・トゥ・アート』活動日記です。
今日の表現者の言葉は、ジェフ・ベックです。
世界三代ギタリストの一人です。1月12日にジェフ・ベックが細菌性髄膜炎で亡くなったニュースが駆け巡りました。まだ78歳でした。残念です。
私はロック好きです。自分の成分の半分はロックでできています。自分にとってはジェフ・ベックは神を崇めるような存在ではありませんでしたが、ずば抜けて革新的なミュージシャンであり、非常にアート的な存在でした。
スタンダードな部分は残しつつ、プログレ的に意味不明な領域までにハミ出さず、かといってワンパターンではない挑戦的なスタイルで音楽を追求していった人です。
見るからに繊細なルックスもあり派手なロック界では地味な印象でもありましたが、音楽的には誰よりもエキセントリックだった印象です。
では、ジェフ・ベックの名言です。とても「らしい」言葉です。
「I don’t care about the rules, if I don’t break the rules at least 10x every song then I’m not doing my job.」(Jeff Beck)
(私はルールを気にしません。どの曲でも少なくとも 10 回はルールを破らなければ、私は自分の仕事であるとはいえません)
10回は少し大袈裟だと思ったりもしますが、常に新しい挑戦を意識していたジェフ・ベックらしい言葉です。
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いきなり話が逸れるようですが、1月14日から吉祥寺美術館で個展が始まる相馬博さん(←クリックすると展示詳細へ飛びます)も、「毎回の展示で新しいことに挑戦していくのは当たり前のこと」とよく言われてました。
挑戦しないと作家としての精神も錆びついていくし、作品も退屈になります。さらに見る側も上っ面だけ見るようになるならば、それは最悪の状態となります。
だから私は展示を見る際には作品に込められた挑戦心をできるだけ探ろうとします。
ジェフ・ベックは美術の道に進む可能性もあった!?
10代の頃、ジェフ・ベックはウィンブルドン・カレッジ・オブ・アート(Wimbledon College of Art)に通っていました。卒業後は画家や装飾家(デザイナー?)、車の塗装といった仕事をしていたそうです。そんな頃に姉からジミー・ペイジを紹介されたことがロック界に入るきっかけとなります。
その後のキャリアは説明する必要もありません。クラプトン、ペイジと共に世界三大ギタリストと呼ばれ、最高峰のギタリストとして半世紀間もの活動を積み上げてきました。
珍しい映像があります。
クラプトン、ペイジ、ベックの揃い踏みの映像です。1983年9月20日にRoyal Albert Hallで行われたチャリティーコンサートの様子です。
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私の生ジェフ・ベック体験は1980年でした。調べてみると1980年12月12日のことでした。それはニューアルバム「There and Back」の日本ツアーで、他メンバーはトニー・ハイマス、サイモン・フィリップス、モー・フォスターとの4人でのライブでした。
それまでは神経質なイメージでしたが、曲の間に見せる茶目っ気あふれるジェフ・ベックに親近感を持った記憶があります。
音楽の話は止まらなくなります。ここで止めておきます。
アートに高揚感を感じているのか?
いまから42年も昔のことです。
あの頃は高揚感があったよなぁ。。。などと振り返るわけですが、それだけ自分の感性を錆びつかせてしまった証拠だと反省するばかりです。
音楽に限らず、アートでも高揚感はかなり減りました。
憧れのマグリットを観に行った高揚感、『ハート・トゥ・アート』を始めた頃の高揚感、その後・・・どんどん高揚感が減っていったような気がします。ここ10年ほどを振り返ると、どれだけ高揚感を感じる場面があったのでしょうか。
ちょっと愕然としてしまいます。
高揚感とは……ワクワク、ドキドキ、ハラハラなどといった感情の動き。
若い頃は、経験が少ない頃は受け身でも味わえます。しかし、ある程度の経験をしてしまうと、受け身では味わえなくなります。
もし味わいたいのならば、自分から積極的に求めていくことが必要です。
ジェフ・ベックの語る「ルール」とは「マンネリ」のことか
冒頭のジェフ・ベックの言葉をもう一度確認します。
「私はルールを気にしません。どの曲でも少なくとも 10 回はルールを破らなければ、私は自分の仕事であるとはいえません(ジェフ・ベック)」
ジェフ・ベックの言っている「ルール」とは「マンネリ」のことなんでしょうね。
そして彼は高揚感を常に求めていたのかもしれません。
私も展示の見方も含めてルールを破ることを意識する必要がありそうです。
では、今日はここまで!
2023年1月12日(木)
以上
今回の記事は以上となります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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