『糸地獄』より身体性の花をほどく』7月12日・13日開催 江戸川橋「絵空箱」にて

2025年7月12日(土)・13日(日)、江戸川橋「絵空箱」にて『『糸地獄』より身体性の花をほどく』が行われます。

 

この公演は「絵空箱」の吉野翼さんが手掛ける『リオフェス2025・岸田理生アバンギャルドフェスティバル』のひとつです。このフェスティバルは全12団体が参加し、岸田理生の作品を新しく演出して行うものです。

 

『糸地獄』より身体性の花をほどく』は、ホワイトダイス(相良ゆみ・万城目純)による制作・演出作品。『糸地獄 [1984] 』のシン解釈による身体表現と朗読、そして音と映像による公演となるようです。

 

なにより出演者ラインナップがすごいです。バラエティーに富んだ総勢20名以上もの出演者によって新解釈の岸田理生の世界が展開されます。ホワイトダイスが手掛ける公演としては、2015年11月に王子「pit 北/区域」で行われた『あけがらす ―ISHIBAを眼差す 遠野よりーー』(後述)クラスの規模ではないでしょうか。

 

チケット状況は把握していませんが、気になる方はお問い合わせください。

 

まずはフライヤー画像からご紹介。

こちらです。

『糸地獄』より身体性の花をほどく』7月12日・13日開催 江戸川橋「絵空箱」にて
『糸地獄』より身体性の花をほどく』7月12日・13日開催 江戸川橋「絵空箱」にて
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公演詳細

<公演詳細>
『『糸地獄』より身体性の花をほどく』

開催日:2025年7月12日(土)・13日(日)
開演時間:開場は30分前
7月12日(土)マチネ15時〜
7月12日(土)ソワレ19時〜
7月13日(日)マチネ 15時〜
7月13日(日)ソワレ 19時〜
※主催の演出意図(開場=開演)により会場内では既にプレパフォーマンスが進行している可能性があります。構成はありますが、内容は変化します。

出演者:
【パフォーマー】
IKU
石丸麻子
カヲ
有美子
葛原りょう
久世龍五郎
相良ゆみ
実験体ムダイ
徳安慶子
德安優子
蛭田浩子
万城目純
三宅珠子
森政也
鎮目更紗

【音楽・朗読】
Akaciq
月弧(つきこ)
紫麗(しれい)
HIKAL
堀ゆかり
冨岡千幸

【音響】弦間隆(アルトー館)
【照明】田村公宝
【劇中映画】万城目純
【劇中映画出演】三宅珠子他
【アシスタント】川村和久
【チラシ作成】南阿豆
【友情(声)出演】Otone Sato
【企画制作】ホワイトダイス
【制作協力】及川廣信アルトー館
【主催】ホワイトダイス 09067081588
【共催】岸田理生アバンギャルドフェスティバル実行委員会
【協賛】Performing Gallery &Cafe 絵空箱

入場料:
前売:3000円(当日 3200円)
※ドリンク代金700円込み

予約・お問い合わせ:
yumisagara61@gmail.com(ホワイトダイス)
もしくは出演者に直接ご連絡を
※チケットは当日券も若干名を予定していますが、事前予約でイス席が埋まる可能性もあります。

会場:パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(新宿区山吹町361 誠志堂ビル)
公式サイト:https://esorabako.com/index.html
アクセス:東京メトロ有楽町線「江戸川橋」駅より徒歩約3分/東西線「神楽坂」駅より徒歩約9分

マップ:
『糸地獄』より身体性の花をほどく』7月12日・13日開催 江戸川橋「絵空箱」にて
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Facebookイベントページ:https://www.facebook.com/events/623448234117675

 

 

『糸地獄』について

『糸地獄』は岸田理生による戯曲。代表作であり永遠の名作とされている。記憶喪失の少女「繭」が、昼は紡績工場、夜は娼家となる「糸屋」で、様々な女たちの身の上話を聞きながら、自分の記憶を取り戻していく物語。風の詩や女たちの語る物語を通して、繭は自身の過去や母を探し求め、糸屋を操る男の運命も明らかになっていく。

<あらすじ>
記憶喪失の少女「繭」:
舞台は、海の傍の一本道と、昼は紡績工場、夜は娼家となる「糸屋」が主な舞台。記憶を失った少女「繭」が、この一本道を辿り、糸屋にたどり着く。

糸屋での生活:
糸屋には、様々な女たちが集まり、糸を解き、記憶を解き、それぞれの身の上話を語り合っている。繭は、彼女たちの話を聞き、自分の記憶を取り戻そうとする。

風の詩と母の面影:
糸女たちが語る風の詩や身の上話は、繭の記憶を刺激し、母の面影を呼び覚ましていく。

糸屋の支配者:
糸屋を操る男の存在も物語に深く関わっている。糸を解き、記憶を解き、物語を操る男の運命もまた、繭の物語と交錯していく。

母娘の愛憎:
糸屋を舞台に、女たちの愛憎劇や、支配と被支配の関係が描かれている。繭と糸屋の女たち、そして糸屋を操る男との関係を通して、母娘の愛憎や、支配と被支配の関係が浮き彫りになっていく。

結末:
繭は、自身の記憶を取り戻し、自分が何者で、何をしようとしているのかを理解する。そして、糸屋を操る男の運命や、女たちの物語の結末も明らかになる。

全体として、『糸地獄』は、記憶喪失の少女が、様々な女たちの物語を聞きながら、自身の過去と母を探し求め、運命に立ち向かう物語。

 

<参考>
・『糸地獄』戯曲
https://playtextdigitalarchive.com/drama/download/514

岸田理生と「リオフェス」のこと(谷川道子)テアトロ エッセイ 2016年11月号
https://tanigawamichiko.hatenablog.com/entry/2017/06/24/110653

・書評(久保陽子)〜岡田蕗子 著『岸田理生の劇世界 アングラから国境を越える演劇へ』
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjstr/75/0/75_92/_pdf/-char/ja

・アジアのインターカルチュラル上演『デズデモーナ』の諸問題 : 戯曲と演出の対照研究を通じて(岡田蕗子)
https://ir.library.osaka-u.ac.jp/repo/ouka/all/97448/egrs_12_092.pdf

 

 

『あけがらす ―ISHIBAを眼差す 遠野よりーー』について

『あけがらす ―ISHIBAを眼差す 遠野よりーー』公演は、2015年11月28日、29日に王子「pit 北/区域」で行われました。

 

フライヤー画像はこちらです。

『あけがらす ―ISHIBAを眼差す 遠野よりーー』公演は、2015年11月28日、29日に王子「pit 北/区域」にて

出演者は下記。人数的には今回の『糸地獄』の方が出演者が多いですね。

【パフォーマー】
●川崎毅(朗読):劇団〈覚醒微笑〉主宰。謎の猫町案内人。
●久世龍五郎(舞踏):舞踏界のプリンス。メジチな平和を称えよ。
●酒井エル(ダンス):西から飛来する白烏。もしくは、【p.s 石場にて】。
●坂本美蘭(詠歌):ジェンダーを超越する音体魅惑。神はきまぐれな運命を好む。
●清水友美(ダンス):ピアノ奏者にしてダンサー。〈マヨイ非画〉を現代に奏でる。
●堀ゆかり(朗読):演劇、ピアノ、太極拳。あらゆる事象を申し上げます。
●ムダイ(実験舞踏):独自な身体で世界を表現。〈オシラスを〉を今に直結
●山田裕子(ダンス):バレエダンサーにして美術家。見えない、〈でんでらの〉を探して。
●りょうこ(朗読):〈SYプロジェクト〉。すべてにおいて、炎はわが身に。
●万城目純(傀儡):なのか。にされるのか。グッドバイ・ダンス・映像~聖家族よ。
etc.(五十音順)

【音楽】
●ホムンクルス〈牧野・ムスタファ・克彦、デイヴ・カワムラ&久野幹史〉:リュート、ハーディガーディーetc.中世音楽を現代によみがえらせる古楽ユニット。
●増田直行(ギター):プログレ・インプロユニット「陰猟腐厭」。現代美術を音世界で展開。
●森田智子(言霊表現者):「和」×「音・言・体」。「未~そら~来へ」。
●富岡千幸(謡):能をベースに謡と舞をプトレマイオス的時空に展開する。

Facebookイベント:https://www.facebook.com/events/706057136191705/

 

当時の公演の記録写真アルバムを見つけたので、貼っておきます。

〈劇団・永久個人〉最新作 「あけがらす ―ISHIBAを眼差す 遠野よりーー」記録写真(『ハート・トゥ・アート』Facebookページより)
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.922663781152836&type=3

 

以上

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