深谷正子  富士栄秀也が深谷さんの表現に迫る!(存在を深掘りする その3)

ワークショップ公演『美術と即興( https://heart-to-art.net/improart/blog001-performance-information-20241014/ )』に向けて、共同企画者の富士栄秀也さんが深谷さんに具体的なインタビューをされました。

ここではFacebookのイベントページ( https://www.facebook.com/events/1170914597329210 )に富士栄さんが書き込んだ投稿を抜粋・整理しつつ紹介します。富士栄さんの投稿部分は、『』太字部分です。それ以外は、私(渡辺)の感じたこととなります。

 


① 深谷正子さんの考えている「即興における他者」

 

『深谷さんは、美術、平面、立体、音楽、音源、ミュージシャン、を一括りに、「表現する他者」と捉えている観点が興味深かった。美術そのもの、音源そのものではなく、その作り手の表現と言う共通項。自分と他者のコンセプトとコンセプトがぶつかり合って、最終的に融合すると言う考え方。何もない空間にひとりポツンと出て行く時の、相棒。』

 

この投稿に対して「作り手の表現って腑に落ちる言い方ですね」「黒沢美香さん(舞踊家・2016年12月没 http://mikakurosawa.official.jp/ )が、さまざまな表現体?を、みんな『ダンサー』と呼んでいた……と、どこかで読みました」といったコメントが寄せられていました。

 

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② 深谷正子さんが「坂田純さんの美術」に惹かれた理由

 

『先ずは、スケールの大きさ、素材感。元々、保存の状態で袋に詰められた物を、自由に展示して、下に敷いて活用して構わないと仰って下さったので、その自由度から、身体表現としての発想がしやすい。』

 

富士栄さんは深谷正子さんの即興について、つぎのように書き添えています。

 

『即興だから、その場で何とかすれば良いだろう? とするのは、深谷正子さんの即興ではありません。当日、その場で好きに翔ける為に、如何に考え、衣装をはじめとした準備を突き詰めておくか、そこに肝のひとつがあります』

 

14日に向けて、深谷さんはイメージを膨らませていることでしょう。即興において大事なこととは、イメージの引き出しを増やし続けることなのかもしれません。とはいえ、当日になって考えていたことがリセットされることもあるのが即興の怖いところでもあり、面白いところでもあります。

 

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③ 深谷正子さんの「パフォーマンスの基本と真髄」

 

今回のワークショップ公演は、まず最初に深谷さんによる30分ほどの模範実演からスタートします。そして続けて深谷さんのレクチャー、参加者によるワークショップへと移行します。

 

『深谷正子さんによるお手本では、音楽は使います。深谷さんのパフォーマンスだと、ここに何らかの小道具を持ち込み、美術に繋がる手立てとされるケースが多いのですが、それをやると、これは私の言い方ですが、一次方程式すっ飛ばして二次方程式学ばせるくらいの難しさがあるので、初回の今回は無しとさせて戴きます。』

 

ちなみに一次方程式と二次方程式の違いは、未知数Xの数の違いです。未知数Xの数が増えると答えの数も変わってきます。一次方程式をグラフにすると直線ですが、二次方程式は放物線となります。要するに複雑になるってことです(←雑な結論でごめんなさい)。方程式になぞらえて説明すると、深谷さんのパフォーマンスの真髄は。高次方程式の解を提示するような表現ともいえるでしょう(←これ以上説明すると、高等数学の世界なのでヤメにします)。

 

今回のワークショップは音楽も小道具も排除し、美術のみにフォーカスを当てます。「美術という存在をどのように感じ、自分はどのように動くか」というパフォーマンスの基本について体感してもらいます。もちろん正解はありません。いや、正解があるとすれば、「自分の感覚」といったところでしょうか。

 

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今回の企画で、一人でも多くの方が「即興」について考えてもらいたいと願っております。少しでも気になったら、ぜひお立ち会いください。

 

申し込み、お問い合わせは、渡辺宏(ハート・トゥ・アート)・富士栄秀也へのメッセージ、もしくは「 hiroshi-w@pop02.odn.ne.jp 」まで。あるいはFacebookイベントページ( https://www.facebook.com/events/1170914597329210 )での参加表明をお願いします。

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