<過去記事プレイバック>
散らばったサイト記事の統合、振り返りながら現在の変化と比べることでの新しい発見を期待しての「過去記事プレイバック」です。これは以前に「さるさる日記(無料レンタルWeb日記サービスの草分け。1999年にオープンし、2011年6月30日にサービス終了&全日記削除)」に書いていた過去日記の再掲載です。
当時の記事は冒頭部分で「引用」で囲み、更新日は当時の設定にしております。引用以外の部分は、最初の見出し下に追記日(例:2017年12月××日追記)を加えています。
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目次
第2回『ハート・トゥ・アート』開催直前の様子
<2000年10月04日記事〜2018年1月2日追記/引用部分は除く>
『あとわずか!』
イベントは目前。ラストスパートだ。「鈴木あかねさん」は、メールなどでカフェ担当の「青井洋平クン」と最終確認などをしている。今回、内外装&カフェに関して「鈴木さん」「矢島瑠美さん」が責任を持って担当している。そうそう、トップのポスターなども彼女たちが中心になって「橋本祐矢クン」とやりとりしてできたものだ。このポスター、なかなか評判がいい。昨日も「パル」にある「DPEショップ」の店長さんと話をしていたのだが、若いお客さんの注目度が高いらしい。それもメチャクチャ目立つところに貼ってくれた店長さんのおかげでもある。ありがとうです。
現在のメンバーの活動は宣伝がメイン。「矢島さん」は大学の友だちにDM配布に精を出しているようだ。なんでも当日に来れない人にもDMを配っているらしい。オレも昨日は数件のお店(飲み屋さんなど)に行き、初めて会うお客さんたちにも図々しくチラシを渡したりした。来れない人にも話をすることで少しでも知名度がアップすれば、きっと次につながっていくことだろう。
ちなみに宣伝は「澤崎友里さん」が中心になってやっている。宣伝は各方面に資料を送ったり、美術系の学校やギャラリーなどにポスターやチラシを送ったり、地味で細かい作業が多い。でも、その作業は、きっと報われるだろう。
昨日は「ひとひねりS’」の「笠谷さん」にDMを渡すために会った。「メンバーの皆さんで食べて下さい」とお菓子の差し入れをいただいた。ありがとうございます。笠谷さんは本番に向けて、追い込み状況にあるらしい。ほかの出店者も忙しくしているんだろう。夜中には「保坂彩樹クン」と偶然会った。彼は海外で撮影してきた写真などを中心に出店する。行動力のある青年だ。
文中に出てくる保坂彩樹さんは秩父・長瀞のブック・カフェ・ギャラリー「PNB-1253」のオーナーさんをやられています。
かなりグッドなロケーションにあるのは聞いていますが、いまだに行ったことがありません。2018年は行けるかな?
ブック・カフェ・ギャラリー「PNB-1253」
https://pnb-1253.tumblr.com/
「パル」の「DPEショップ」にはメチャメチャお世話になったんだけど、いまは違うお店に変わってしまった。
とにかく高円寺のお店の回転はすさまじく速いので、仲良くなってもすぐに消えてしまうことが多かったかも。また、2000年〜2003年あたりは古い店が閉じていくパターンも重なっていった気がする。
自分より20才くらい年上のオジサンが「高円寺は住みにくくなったよ・・・」と顔をゆがませながら吐き捨てた姿がいまだに脳裏に焼き付いている。そのオジサンも消えてしまった。
結局、あらゆるお店にチラシを置いてもらうように動き回っていたし、深夜から早朝にかけて動くことも当たり前のようにやっていたけれど、こういう変化に虚しさを感じるようにもなっていく。
これはやったことがない人にはわからないし、ホントにこれをドキュメントに撮っていたら面白かったと思う。
いまは昔は当たり前にやっていたことができなくなってきている。新しいお店と関係を持つことにも積極的になれない部分がある。
若いときのようなエネルギーがなくなっているのも原因だが、ヘンに心が冷めてしまい、ひねくれてしまった部分も大きいかと思う。
結局、どんな活動も自分の心の中にある感情(他者と関係で育まれた感情)に左右されてしまうようじゃダメなんだよね。感情はパワー。大きな推進力にもなるけど、足を引っ張ることにもなる。
高円寺『ハート・トゥ・アート』から、高円寺をとることにしたけれど(http://heart2art.hateblo.jp/entry/2016/04/15/095538)、いまだに感情はさざめいてしまう。そんなものは「コップの中の嵐」みたいなものなのにね。
最後は、他者と関係ではなく、自分と向き合った感情が大事ってことだね。
2番目の引用は「2016.5.14」に追記したものです。馬鹿みたいに悩ましくしていますよね。感傷的過ぎますし。仕方ないことですが、感傷的になるのはあまりよくありません。思考が後ろ向きになりがちになってしまいます。
感傷的になるとマイナスになる7つの具体例
感傷的になることを全面否定はしませんが、かなり危険だと思います。自戒を込めて、具体的に感傷的になるとマイナスな事例を挙げてみることにしました。
・感傷的になると、情に流されて的確な判断ができなくなります。
・感傷的になると、イライラしてストレスを増やすことになります。
・感傷的が高じると、他者に怒りをぶつけるようになります。
・感傷的になると、我慢強くなくなります。
・感傷的になると、他の意見が耳に入らなくなります。
・感傷的になると、自分のことしか考えられなくなります。
・感傷的になると、心の余裕を失ってしまいます。
7つの具体例を思いつつままに挙げました。まだまだあると思います。
要するに感傷的になると我慢も理性も失われてしまいます。これでは進歩がありません。
小説家などを目指しているならば、感傷的な表現も大切なんでしょうが。
<名言>感傷は自己を停滞させるだけ。単なる慰めの行為にすぎない
せっかくなので、感傷に関する名言を調べてみました。
『感傷は生きる力とはならない』(庄野潤三)
See page for author [Public domain], via Wikimedia Commons
庄野潤三(後列右から4番目/昭和29年1月撮影)。遠藤周作、安岡章太郎、小島信夫、吉行淳之介なども同席
この画像は小説家仲間との新年会の様子かもしれません。この翌年、庄野潤三氏は『プールサイド小景』で芥川賞を受賞します。
現在も熱心な庄野潤三ファンがサイトを運営しているようです。
http://tc5810.fc2web.com/shonotop.htm
『感傷には常に何らかの虚栄がある』(三木清)
See page for author [Public domain], via Wikimedia Commons
三木清
西田幾多郎氏に学んだ三木清氏は、日本を代表する哲学者です。
代表作『人生論ノート』には、「感傷について」という項目があります。見事に感傷についてぶった切っています(じっくり読みたい人は「青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/cards/000218/files/46845_29569.html)」をご覧になってください)。
サラッと文章を見るだけでも、過激な言葉が目に付きます。
・感傷的であることが藝術的であるかのやうに考へるのは、一つの感傷でしかない。
・思索する者は感傷の誘惑に負けてはならぬ。
・感傷は制作的でなくて鑑賞的である。
・感傷には個性がない、それは眞の主觀性ではないから。その意味で感傷は大衆的である。だから大衆文學といふものは本質的に感傷的である。
・行動的な人間は感傷的でない。思想家は行動人としての如く思索しなければならぬ。
『感傷には常に何らかの虚栄がある』という言葉は、最後の締めの一文です。
三木氏にとって「虚栄」とは最も人間らしい性質であると認識した上で、それを無くすために「創造」することが大切だと述べています。
話がちょっと難しい方向に逸れてしまいました。
見出しにも書きましたが、「感傷は自己を停滞させるだけ。単なる慰めの行為にすぎない」といえるでしょう。
もちろん大衆に迎合したいならば、「感傷」はすごく大事です。この辺のメカニズムを理解しておくと、ヒット作品が生み出せるのかもしれません。
<参考>
三木清の『人生論ノート (新潮文庫) 』は死、幸福、懐疑、習慣、虚栄、名誉心、怒、人間の条件、孤独、嫉妬、成功、瞑想、噂、利己主義、健康、秩序、感傷、仮説、偽善、娯楽、希望、旅、個性という23のテーマについて論じられた評論集です。生きてる節目に読むと効能バッチリの名著です。
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今回の記事は以上となります。
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