<過去記事プレイバック>
散らばったサイト記事の統合、振り返りながら現在の変化と比べることでの新しい発見を期待して「過去記事プレイバック」をはじめました。当時の記事は「引用」で囲み、更新日は当時の設定にしております。引用以外の部分は、冒頭に追記日(例:2017年12月××日追記)を加えています。
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目次
歌謡曲バー、高円寺「VELVET(ベルベット)」は、ブルー・オン・ベルベット(Blue on VELVET)として復活
<2005年02月12日記事〜2018年02月07日追記/引用部分は除く>
まずは当時の記事の引用から(基本的に原文ママ)。
★「THYMOL(チモール)」~RCサクセションのファンは行ってみて!
活動日記(←サービス中止によりリンク切れ)にも書いたのだが、「VELVET(ベルベット)」が閉店してしまった。初めて行ったのはいつごろだっただろうか。勇気を出して店に入ったときに「どこでウチを知ったんですか?」とマスターが話しかけてきてくれた日が懐かしい。
「VELVET」という店は客の好きな歌謡曲とか、ロックとかをかけてくれる店だった。しかも、もしも音源がなければすぐに探し出してきてくれた。リクエストした曲がなかった後、しばらくして行ったら「仕入れてきたよ」とすぐに流してくれたときには驚きとともに大感激したもんだ。
先日、久しぶりに足を運んだのはいいが、外観が変わっているではないか。入口に貼ってあった昔のレコードジャケットやポスターが消えている!? と不思議に思いつつ入ってみると、そこにはいつものマスターはいなかった。これは自分的にはかなりショック。また高円寺らしい店が消えてしまった。
「VELVET(ベルベット)」に変わってオープンしたのは、「THYMOL(チモール)」というお店。この店名は梅津和時(どくとる梅津バンド)と忌野清志郎のユニットで発表されたアルバム『DANGER』の中の曲からとったものだそう。ちなみに意味は“防腐剤”らしい。
まずは冒頭に出てくる高円寺「VELVET(ベルベット)」。駅そばのガード沿いのオシャレビルに「ブルー・オン・ベルベット(Blue on VELVET)」として復活しています(復活は2006年)。
日本有数の歌謡曲バーとして有名です。まだ行ったことがない人は、行ってみて欲しいです。高円寺の伝説的お店のひとつです。
高円寺の伝説的お店って、ほとんど消え去りました。かわりに新しい元気なお店がたくさんできています。これが新陳代謝ってやつでしょう。歴史ってやつでしょう。仕方ありません。それはそれで良しです。
しかし! 懐古趣味的だと言われようとも、古き良き高円寺の良さを「ブルー・オン・ベルベット(Blue on VELVET)」で体感して欲しいです。
「ブルー・オン・ベルベット(Blue on VELVET)」
住所:杉並区高円寺北3-1-11 高円寺CUBEビル3F
営業時間:21:15〜28:00
お休み:日曜
RCサクセションフリークのお店、高円寺「THYMOL(チモール)」は、いったいどこに行ってしまった?
今回、あらためて「THYMOL(チモール)」を検索してみると・・・なんと「THYMOL(チモール)」は復活している・・・えっ? ホントに?? ウソ?? ビックリ!
ネットって、検索って、ホントに凄いです。
「THYMOL(チモール)」さん、ツイッターもやられてるようです。最後の更新は2018年1月25日ですが、真っ黒な画像がアップされているだけです。むむむ……。
https://twitter.com/THYMOL_
細かくチェックしてみましたが、復活した後、再度閉店になってしまったようですね。残念。
これは看板の写真。インパクトありました。
店名はアルバム『DANGER』に収録されている「THYMOL(チモール)」からとったものです。
「THYMOL(チモール)」という曲は、ただただ薬品名を羅列したものです。昭和らしい実験的な曲です。この手のサウンドはよくやられていたんですが、今の人たちにはかえって新鮮に響くかもしれません。
「THYMOL(チモール)」ではラジオやテレビのレアな音源や映像を楽しませてもらいました。たしか北海道出身のマスターが買い込んできたトドとかヒグマとか、レアな缶詰が妙に記憶に残っています。
ひぐま、とど、えぞ鹿……北の珍味の味は?
ネット通販は便利ですね。調べると出てきました。
北の珍味缶詰セット(えぞ鹿肉・熊肉・とど肉)で、な、なんと3,456円! 安くないっ! しかし、他の会社からも珍味缶詰は出ているようですが、これが一番お得っぽいです。気になる方はお試しください。
味は……美味らしいです。
忌野清志郎が出ていたグロンサンのCMに癒された人も多かったのでは
話を「THYMOL(チモール)」に戻します。お店でいただいた忌野清志郎がグロンサンを持った宣伝ハガキをいまだに後生大事にとっています。
赤が似合いますね。カッコイイ。
そういえば、私も赤が似合うと言われた時期がありました。いまはピンクが似合う男になりたいと思っていますwww
当時、CMで流れていた“幸せになりたいけど、がんばりたくなぁ〜い”という歌詞が印象的な曲は、『ラクにいこうぜ』。
シンプルな歌詞で、単純にダメダメな気持ちを歌っているだけですが、清志郎にかかると伝わってきます。
きっとCMに癒された人も多かったと思います。
清志郎のつくる曲は、ごくごく平凡な、ありふれた日常の、素朴な歌詞が多いような気がします。ストレートだから心に響くんですが、それだけではないですよね。おそるべし、清志郎マジックです。
清志郎『ロックで独立する方法』で語られる人生論やRCサクセション解散の経緯
ついでに忌野清志郎の凄さをちょっと調べてみることにしました。
調べてみると、『ロックで独立する方法』というのが出てきます(太田出版から2009年に発刊)。
清志郎自らがタイトルを決め、世に出そうと持ちかけてつくられたものだそうです。
全八章にわかれた清志郎の人生論です(下記)。
<目次>
第一章 わかってくれない世間が悪い
第二章 歌われていないことは山ほどある
第三章 バンドマンの夢と現実
第四章 「業界」からの独立 前編
第五章 「業界」からの独立 後編
第六章 独立は「自由」か「面倒」か?
第七章 「バンド」からの独立
第八章 決めたのはオレ自身
太田出版のサイトでは「長いものには巻かれろ、という諺をいまだどうしても飲み込めない愛すべき人たちに、本書を(担当編集として腹の底から)捧げます」と紹介されています。
さらに検索してみると、内容を詳細に紹介しているサイトも出てきます。ありがたいですけど、ネタバレが過ぎるってどうなんでしょうね。
とくにRCサクセション解散の経緯について語られている部分は興味深いです。清志郎は「失恋した時の気分に似てたな。バンドに失恋したんだよ」と答えているようですが、一番大好きだった『よォーこそ』の映像を観ながら抜き書きを読むと切なくなってしまいました。
せっかくなので、読みたくなるような台詞を抜粋しておきます。
アマゾンのレビューを見ていると、これはノウハウ本ではないと書いている人もいますが、かなりリアルなノウハウ本だと思います。もちろん参考書的に整理されているわけではありませんが、ノウハウの宝庫だと思います。
●売れない時に音楽以外のことをやる気構え
『音楽やってる時間がなくなっちゃ元も子もない。だからできればやっぱりバイトなんかしないに越したことはないのさ』
●自分の作品についての考え方
『「オレが一番強いんだ」って思ってる人が強いですよ、どう見ても。そういう自信がなけりゃとてもやってこれなかったと思う」
●自分の生き方に対する責任感
『そう簡単に反省しちゃいけないと思う、自分の両腕だけで食べていこうって人が」
●深刻な現状〜人材不足
『今の時代、コンテンポラリーは腐るほど有り余ってるけど、アヴァンギャルドは完璧な人材不足だ。これから何かを始めようってんなら、ぜひ人材不足の「職場」に挑戦してほしい。その方が注目されやすいし、第一、面白い」
●壁を乗り越えること、そこから生まれる覚悟
『「周囲の反対を振り切っちゃったんだから、もう後には退けない」っていう状況がなかったら、その後どうなってたかわからない」
●具体的イメージを描け
『自分がどんなバンドをやって、どんな音楽をやって、どんな生活をしてるのかっていう、とりあえず理想のイメージを、マンガにでもなんでもハッキリと描けるっていうのは、けっこう大事なことなんじゃないかな」
●気概で道を切り拓く仲間が必要
『昔は自分で気に入ったアーティストがいると、「絶対オレはこいつを売るんだ」っていうような動きができた。個人的なツテをたどってラジオ局なんかに売り込みに行って、そして本当に売ってしまう。そして、その勢いで自分もエラくなっていく・・・・・・というパターンがあった」
●一人よりも仲間がいると
『独りだったら「もうやめた」になるんだけど、仲間と登ってる時はそう簡単に勝手にやめられない』
●諦観。時間と共にすべては変化する
『オレはファンを信じてなんかいない。信じろっていう方がムチャだ」
●独立の基本
『「独立」した後の新たな問題を解決していくことが本当の独立なんだ」
●RCサクセション解散の経緯
『確かに失恋した時の気分に似てたな。バンドに失恋したんだよ』
いい意味で、「自分を正当化する自己肯定感」と「自分以外の力の素晴らしさに感謝する気持ち」「覚悟と責任感」などが清志郎のエッセンスなんだろうなぁ。。。と感じさせられました。
気になったら、ぜひご一読を。
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今回の記事は以上となります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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