<過去記事プレイバック>
散らばったサイト記事の統合、振り返りながら現在の変化と比べることでの新しい発見を期待して「過去記事プレイバック」をはじめました。当時の記事は「引用」で囲み、更新日は当時の設定にしております。引用以外の部分は、冒頭に追記日(例:2017年12月××日追記)を加えています。
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目次
西荻にあった鯨工芸家、稲田浩さんの「ギャラリーina」は消滅していた
<2004年05月14日記事〜2017年12月15日追記/引用部分は除く>
西荻ギャラリーinaで行われるノリミズミカさんの個展『クジラブ』の紹介記事でした。
まずは当時の記事の引用から(基本的に原文ママ)。
ノリミズミカさんは第3回『ハート~』に参加してくださった方で、素朴で暖かみのあるキャラ作品をたくさん描いてるだけでなく、さまざまなオリジナル雑貨も作っている人です。
個展が開かれる「ギャラリーina」は、クジラのヒゲを使った作品で有名な稲田浩さんの工房でもあるので、新作はチャーミングなクジラ。きっと会場内はにぎやかで楽しい雰囲気になっていると思います。
ここでお詫び。第8回『ハート~』でノリミズさんに大きな布絵を描いていただいたんですが、こちらの不手際で飾ることができませんでした。次回は必ず飾ります。“指切りげんまん”は決して忘れてません~~~~!
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ノリミズミカ個展 『クジラブ』
・開催日/5月13~16日
・時 間/11:00~19:00
・料 金/無料
・会 場/ギャラリーina
・住 所/東京都杉並区西荻北3-22-17 中央コーポ105号
(JR線西荻窪駅「北口」より徒歩約3分)
・電 話/3395-4734
・公式HP⇒ NORIMIZU ROOM
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この記事をノリミズさんが見る可能性はかなり低いと思いますが、ノリミズさんに描いてもらった布絵は、その後、何度も使わせてもらいました。
“指切りげんまん”の約束はバッチリ果たしております。
さて、検索してみると「ギャラリーina」は見つかりませんでした。
希少な「クジラのひげ」を使った工芸作家、稲田浩さんの工房でもありましたので、稲田さんを検索。どうやら稲田さんは西荻から大阪へと活動拠点を移されてしまったようです。それに合わせてスペースも消滅してしまったようですね。
稲田浩さんは日本で唯一のクジラ工芸家継承人として東久邇宮文化褒賞を受賞
和歌山県出身の稲田さんが「クジラのひげ」と出会ったのは1990年の頃。板状のナガスクジラのひげに出合ったことがきっかけだったそうです。
当時、国内で唯一クジラのひげ板を使って工芸品を作っていた小柳佐喜男さんに教えを受け、その後は独学で作品を作り続けています。
オリジナルの作品制作だけではなく、最近では正倉院の宝物「鯨鬚金銀絵如意(げいしゅきんぎんえのにょい)」の復元に取り組んだりもしているようです。
2015年には東久邇宮文化褒賞を、さらに2016年には東久邇宮記念賞を受賞されたそうです。
稲田さんは「クジラのひげ」だけではなく、宝石、貴石、布、木、竹といった多種多様な素材を使ってアクセサリーを制作されています。
大阪方面で個展をされているようですから、機会があれば行かれてみるといいと思います。
余談ですが、和歌山県といえば世界一のスケールを誇る「太地町立くじらの博物館」が有名です。イルカ保護団体のオーストラリア人女性との訴訟問題で話題にもなりましたね。
現在は入手困難な「クジラのひげ」は、人間の爪みたいなもの
ところで「クジラのひげ」といってもピンとこないですよね。なので、簡単に説明しておきます。
「クジラのひげ」とは、ヒゲクジラ類がもっている口の中の特殊な器官です。上顎の皮膚が変化したもので、ヒゲ板とも呼ばれています。ヒゲクジラは歯がないので、「クジラのひげ」によって小さな魚を濾して食べます(濾過摂食)。
人間に当てはめれば、爪みたいなものといっても差し支えないと思います。プラスチックなどが普及する以前には工業用素材にも多用されていました。
主に「釣竿の先端」「ヴァイオリンの弓(手元部分)」「傘の骨」「コルセット」などに用いられていたようです。
「クジラのひげ」を画像検索してもらうと、どんなものかわかると思います。
イラストレーター、ノリミズミカさんの近況はどんな感じ? 子育て中かな?
さて、肝心のノリミズミカさんの近況が気になります。
ノリミズさんのホームページを検索すると、2015年で日記更新はストップしているようです。
サイトはこちら。
http://www.no-ro.sakura.ne.jp/
現在は三兄弟のお母さんとして、さらにイラストレーターとして忙しくされているようですね。
<余談>
歌川国芳の浮世絵『宮本武蔵の鯨退治』をご存じでしょうか?
これです。
調べてみるとマグカップが作られているようです。よほどの宮本武蔵ファンじゃないと買わないような気がしますが……。
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今回の記事は以上となります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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