『ハート・トゥ・アート』渡辺(@heart__to__art)です。5月3日ですか。風雨が強い夜でしたね。「メイストーム」っていうんですか? メイストームなんて気象用語を聞くのは初めてなんですが、前からそんな名称ありましたっけ?
会場は荻窪のオルタナティブスペース「アートプラットフォーム」
現在、渡辺明さんと奥村基さんの二人展が5月7日まで荻窪の「アートプラットフォーム」で行われています。
渡辺明さんは彫刻家。
DM写真を見ると「彫刻???」と思われる方もいるでしょうが、木材を組み合わせて作ったオブジェを展示されてきた方です。
DMは屋外に廃屋?と木材オブジェを組み合わせてインスタレーション的に展示された様子のようです。
奥村基さんは写真家。
渡辺明さんのダイナミックかつ繊細な作品に寄り添いながら記録を続けていらっしゃったようです。
展示は奥村基さんの写真を中心に、渡辺明さんの作品スケッチや貴重な資料が並べられていました。
個人的には渡辺明さんの制作する木材オブジェの意図が気になりました。
これはDMの写真をアップにしたものです。
よくご覧になってください。
この木材オブジェは、短冊のように細長くカットしたコンパネを貼り合わせて「中空の柱状の部材」を作り、それを組み合わせて構成されていました。
長さも太さもバラバラな、しかも独特のカーブを描き出している部材を組み合わせ、ボルトで固定して仕上げているようです。
作るだけで大変そうです。木材を接着させて湾曲させるだけも時間がかかりそうです。
いざ作っても移動させるだけで大変です。
私もイベントで垂木などを使うときがあるのでわかりますが、一人でできる作業とは思えないスケールです。
※追記:一日限りのインスタレーションの準備に半年以上かかることも多かったそうです。
撮影された写真は、けっこう古そうでした。渡辺さんが若い頃に制作された時の記録かもしれません。
実際、30代くらいじゃないとできない仕事です。
現在、渡辺明さんは療養中のようです。もしかして40代以降もこの制作を続けたのかな? 無理がたたったのかな? なんてことを考えてしまいました。
正直、私レベルのイベント準備&撤収作業ですら無理をすると身体がバキバキになって全然回復できなくてヤバイですから(汗)。
会場に奥村さんはいらっしゃったんですが、他の熱心なお客様に対応されており、展示詳細をお聞きできないままで終わってしまいました。
話せなかったのは残念ですが、答えがわからないまま想像するのも楽しいものです。
記録写真の展示がメインでしたが、補足?として置かれていた数点の「ポジによる立体写真」が作品世界に深みを加えていました。モノクロ写真だけではうかがい知れない展示風景が鮮やかに再現されていました。
最近のカメラ技術は進歩しています。それはそれでいいんですが、3D写真は専用機じゃないと撮れないと思っている人も多いような気がします。
しかし、オーソドックスな撮影方法でも3D写真は撮れるんです。
最初にシャッターを押し、同じ高さをキープしたまま左右どちらかに平行にカメラを移動させ、再度シャッタ-を押して撮ればいいだけです(カメラの移動は数センチ程度、簡単に撮れるがコツは必要)。
・ ・ ・
「このまま話さないで終わるのも悪くないかぁ……」などと思いつつ、会場を出ようとするとお客様との会話を中断して奥村さんが声をかけてきてくれました。
こういう対応って展示に行った側としては気持ちいいですよね。
そういえば余談ですが、こないだ某二人展に行ったら、作家が二人とも揃っているのに二人ともスマホ画面とにらめっこ。私はチラリと一瞥されるだけで、最後までガン無視ってことがありました。お二人とも“照れ屋さん”って感じではなかったので、ちょっと残念でした。きっと、たまたまのタイミングが悪かったんでしょうね。
あれこれと展示作品を対話し、想像し、最後に作家さんのお人柄にも触れることができ、いい余韻を味わいながら会場を後にしました。
やはり来場者にとっては一声かけてもらうことは嬉しいことです。
会場の「アートプラットフォーム」は駅から遠いわけではありませんが、青梅街道からちょっと奥に入った部分にあります。少しわかりにくいかもしれませんが、探検気分で行ってみてください。
「渡辺明+奥村基 二人展」
会場:荻窪「アートプラットフォーム」
住所:東京都杉並区天沼3-10-4 セーヌハイツ102
アクセス:荻窪駅北口から徒歩約7分程度(「クラブイン荻窪」を越えて二本目のカドを右折した路地右手)
マップ:
(追記)渡辺明さんはご逝去なされました
先日、来場のご挨拶ハガキがアートプラットフォームの中村様より届きました。
そこには悲しいお知らせが記されておりました。
ゴールデンウィーク明けに退院できる予定だった渡辺明さんのご容体が急変し、5月1日にご逝去なされたそうです。
非常に残念です。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。
荻窪「アートプラットフォーム」は2002年に開設されたオルタナティブスペース
「アートプラットフォーム」の開設は2002年。
設立当初は杉並のNPOであるARDA(アルダ)さんのミーティングなどに使われており、ギャラリーとしてはそれほど活用されていなかったようです。
そういえばアルダ並河さんとはしばらくご無沙汰してます。お元気でしょうか。
アルダさんとは一度だけ、セシオン杉並の展示室で一緒に展示をしたことがあります(他には西荻まちメディア等が参加)。けっこう前のことです。
アルダさんは杉並を代表する認定NPO法人です。“認定”ってところがミソです。これは一定の基準を満たした公益性の高いNPO法人という証です。
『ハート・トゥ・アート』とはアートに対する考え方とか方向性が全然違うので交わることはありませんが、アルダさんは杉並が誇れる唯一のアート団体だと思います。
私が「アートプラットフォーム」に初めて行ったのは、2014年の滝澤徹也さんの個展。
滝澤さんは第4回ハートに参加してくれた作家さんで、現在は国内外で活動されています。その時にはインドのガンジス川で和紙を梳いたときの様子を展示されていました。
それっきり「アートプラットフォーム」さんには行ってませんでしたが、今年に入ってからホントにたまたま気になって立ち寄った時にオーナーの中村さんがいらっしゃって話をしたのをきっかけに今回の展示案内をいただきました。
↑あ〜、文章が長すぎて頭悪すぎですね。
書きたいことは他にもありましたが、ここで今日は打ち止めにしておきます。マジで頭悪すぎます。
じゃ、また!
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今回の記事は以上となります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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