『ハート・トゥ・アート』渡辺(@heart__to__art)です。5月も中盤です。できるだけ楽しく、エキサイティングな時間を増やしたいものですね。
目次
「butterfly effect」がきっかけとなって生まれた『ちょうちょうなんなん』
井上奈奈さんの最新絵本『ちょうちょうなんなん』が「あかね書房」より出版されました。
いつもながら、素朴でホッとするようなタッチです。
この本が生まれるきっかけは「butterfly effect」という言葉との出会いだったそうです。
蝶のはばたきが世界のあらゆることにつながってゆく様子を形にしたのが『ちょうちょうなんなん』です。
この言葉に影響を受けた人は世界中にたくさんいます。『The Butterfly Effect』なんて映画もあります。
ご存じの方も多いと思いますので、サラリと説明しておきます。
この表現はマサチューセッツ工科大学の気象学者であるエドワード・ノートン・ローレンツが講演を行った際のタイトル『予測可能性-ブラジルでの蝶の羽ばたきはテキサスでトルネードを引き起こすか(Does the Flap of a Butterfly’s Wings in Brazil Set Off a Tornado in Texas?)』に由来しています。1972年のことです。
この人です。
This is a photograph of Edward Norton Lorenz (1917-2008), a famous American meteorologist and mathematician.(by wikipedia)
蝶がはばたく程度のごくわずかな動きも遠くの場所の気象に影響を与える可能性があるという理論です。この講演時はあくまでも仮説の発表にすぎず、立証されたのは30年程経ってからになります。
この理論は「ローレンツの方程式」とも呼ばれるようになり、さまざまなジャンルに影響を与えました。
“どんな小さなアクションでも、大きな変化をもたらす”っていうのは、夢があります。
ちなみにこれは講演時の資料?のようです。
実際、このタイトルはローレンツが付けたものではないそうです。
この手の話はそれなりにあります。「愛の反対は憎しみではなく無関心」という言葉もマザー・テレサの言葉ではありません。
話がちょっと脱線しました。
肝心の展示の様子を簡単に。
会場は“アートを通して地球を考える”をテーマに掲げたスペース「EARTH + gallery」
木場公園の近くにある「EARTH + gallery」は倉庫を改築したギャラリースペースです。1階のメインスペース、2階スペース、小部屋などがあり、バーやカフェも併設されています。
デッキスペースもあり、キャラリー横にある小さな川?(運河?)も望めます。そこは「木場の角乗(きばのかくのり)」の練習場にもなっているそうです。
今回の展示は、会場全体をフルに使った内容でした。
来場者が実際に身体を動かすことで、絵本のテーマである“動き”“つながり”“広がり”などが実感できるような演出がなされていました。
過剰な装飾があるわけでもなく、展示空間が見る側の心の余白に囁きかけてくるような感じ。
シンプルに心の奥底の感性を刺激するような内容で、清々しい気分にさせられました。
少しでも写真から何かを感じてもらえれば幸いです。
【nana inoue Solo Exhibition 】
絵本『ちょうちょうなんなん』出版記念展
開催日時:2018年4月25日(水)~29日(日) 11時~19時
会場:EARTH+GALLERY
会場サイト:http://earth-plus.net/
会場設計協力:久保田啓斗
Sound Installation:TOMZUIN H
企画:EARTH + gallery
協力:TOKYO RIBBON CO.,LTD.
協力:白瀧酒造 株式会社
協力:株式会社三嶋フーズ
井上奈奈公式サイト:http://nana-works.com/
井上奈奈ツイッター:https://twitter.com/nana_log
出版:あかね書房:https://www.akaneshobo.co.jp/
『ハート・トゥ・アート』関連:
舞台『くままでのおさらい』公演:http://www.heart-to-art.net/KUMA2017.html
舞台『3つのジムノペディ、ニコラシカ、もう1つのウラオモテヤマネコ』:http://www.heart-to-art.net/URAOMOTEYAMANECO2016.html
5月27日までスタンダードブックストア心斎橋で出版記念展開催中
東京での展示に続き、現在は大阪のスタンダードブックストア心斎橋にて『ちょうちょうなんなん』出版記念展が行われています。
5月10日のトークイベントも好評だったようです。
昨夜はスタンダードブックストア心斎橋にて建築家 芦澤竜一さんとのトークイベント。お越し頂いた方々ありがとうございました。
左から芦澤さん、私、スタンダードブックストア代表の中川さん。
トーク終了後の懇親会も楽しいヒトトキでした。
大阪、また来るね。https://t.co/Trc3FIqemP pic.twitter.com/pLV31CsSvC— nana (@nana_log) 2018年5月11日
<『ちょうちょうなんなん』出版記念展>
日時:2018年5月3日(木)~5月27日(日)
場所:スタンダードブックストア心斎橋
大阪市中央区西心斎橋2-2-12
電話:06-6484-2239
サイト:http://www.standardbookstore.com/archives/66279638.html
大阪の後は、京都で展示が企画されているようです。その辺の情報はまだ出ていないと思いますので、井上奈奈さんのサイトをチェックしてみてください。
「ソラソレ堂」さんの使っていた“超音波スピーカー”が気になった!
今回の展示で新鮮だったのが、サウンドインスタレーション。
使われていた“超音波スピーカー”がメチャメチャ気になりました。
これは特定のスポットに鋭く指向性を持たせることができる音響システムのようです。ハートでお世話になっている無指向性の竹スピーカーとは真逆のシステムになります。
展示スペースの限られた部分だけに音が飛んでくるんです。これは面白い体験でした。
調べてみると、思ったよりも安めに構築できるシステムのようです。まったく知らなかったので、勉強になりました。
手がけたのは音空間をデザインする会社「ソラソレ堂」の TOMZUIN H(トムズィン・エイチ)さん。
不思議な名前だと思って調べてみると、TOMZUIN H(トムズィン・エイチ)というのはホッピー神山さんが付けたそうです。
おおっ、素晴らしいでっす。こういう名前を付けてもらうっていいですよね。
ホッピー神山さんはファンクバンド「爆風銃(バップガン)」の一人。
私的には非常に懐かしい人です。
ホッピー神山さんを初めて見たのは「ライト・ミュージック・コンテスト」での演奏。爆風銃のレベルの高さは衝撃的でした。Choppin’加藤さんのベースもカッコ良かった。あの当時、すでに日本人トップと言ってもいいような演奏でした。現在は何をしているんでしょう。。。
それから、めちゃめちゃチェッカーズが楽しそうにパフォーマンスをしていました。
どうしてそんなに詳しいかというと、この時の「ライト・ミュージック・コンテスト」は全国放送されたからなんです。そして、当時の私は地方大会で落ちていたわけです(苦笑)。
あ〜、な・つ・か・し・い。
さて、話を戻します。
古くは冨田勲の立体音響に驚かされた記憶がありますが、“超音波スピーカー”はそれ以来の驚き体験でした。
実際に「ソラソレ堂」さんの音響体験は、「博多マルイ」「町田マルイ」「大宮マルイ」「京都大学総合博物館」などでできるようです。
お近くの方は、音体験に行ってみて欲しいです。
「ソラソレ堂」公式サイトはこちら
http://sonica.jp/solasoredo/
展示が終わってからかなり時間が経ってしまいましたがお許しを……では!
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今回の記事は以上となります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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