『ハート・トゥ・アート』渡辺(@heart__to__art)です。第1回『ハート・トゥ・アート』に参加してくださったフクオカ ミカさん&こまつたかしさんのお店「十三夜」と写真家として活躍されている「寫眞館ゼラチン」さんのコラボ展示に行ってきました。
フクオカさん&こまつさんとお会いするのは、18年半ぶり。かつてお世話になった作家さんがずっと活動を続けられていることは、私にとっても力になりますし、幸せな気分にさせられます。
会場は西荻窪の「一欅庵(いっきょあん)」。昭和8年に建てられた有形文化財です。レトロで雰囲気のある空間は、さらに作品の魅力を引き立てていました。展示の様子を写真中心にご紹介します。
目次
展示の舞台となった国の登録有形文化財(建造物)「一欅庵(いっきょあん)」の魅力ある佇まい
やはり場所というのは非常に影響力があります。今回の会場として使われた「一欅庵(いっきょあん)」の佇まいは非常に魅力的で、展示の雰囲気を最高に盛り立てていました。
「一欅庵(いっきょあん)」は国の登録有形文化財です。昭和8年(1933年)に建てられた洋間付和風建築です。文化庁の資料を確認すると、正式には「辻家住宅旧主屋」という名称で登録されています。
「一欅庵(いっきょあん)」は通称なんでしょう。辻太一氏の「一」と、庭に毅然と伸びている「欅」から付けられたそうです。
ちなみに国の登録有形文化財(建造物)は、11,762件あります(平成30年10月1日現在/都内には383件)。
※参考:「文化庁 文化財指定等の件数」http://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/shokai/shitei.html
杉並区内に国の登録有形文化財(建造物)は、妙法寺鉄門、東京女子大学の校舎、西郊ロッジング、太田黒家住宅、荻外荘、井草幼稚園、ビストロOJI、幻戯山房(旧角川家住宅)など20件ほどがあります。
ほとんどの建築物は行ったことがありますし、中にはイベントで使わせてもらった建物もあります。しかし、「一欅庵(いっきょあん)」は私にとっても入るのが初めてでした。
入母屋造、赤松や楓の柱、書院造りの床の間、意匠が凝らされた建具、歪みのある昭和レトロガラスなど、見れば見るほど惹き付けられる魅力が満載でした。
同時期に建てられた「西郊ロッジング」とテイストが似ていました。庭の雰囲気も近かったです。
ただ、「西郊ロッジング」は非常に独創的というか、実験的な部分も多いんですが、「一欅庵(いっきょあん)」はシックにまとめられている印象を受けました。これ、もしかして同じ宮大工さんたちが手がけたんじゃないでしょうか。ちなみに「西郊ロッジング」の宮大工さんのことは調べたことがあるので、探せば資料が出てくるはずです。宮大工さんも突き止められると思いますが、そこまではやりません。面倒だし苦笑。
でも、こういう建築に関して調べると、すごく面白いです。とくに西荻窪はそんな建築物がたくさん残っています。
残念なのは、さんざんこういうレトロ建築の紹介はされていると思いますが。どれも上澄み情報ばかりなんですよね。どれも孫引きばかり。できれば超本格的プロ目線で情報を残し、文化的技術を継承させていきたいですね。まぁ、現在の状況だと難しいでしょう。編集や取材に時間的コストをかける人が圧倒的に少なくなってしまいましたから。
話が脱線しました。
さて、ここからは駆け足で展示の様子を紹介します。
空間を贅沢に使いつつ、作品のアクセントが気持ちいい展示だった『陰翳』
寫眞舘ゼラチン×十三夜 コラボ展示『陰翳』は、建物自体の魅力を活かしつつ、アクセントとして作品が配されていました。
贅沢な空間使い、作品の非常に心地いい存在感……バランスが絶妙だったと思います。
作品が多すぎるとゴテゴテするだけですし、少なくても寂しいところです。ひとことで言ってしまうと“ わび・さび ”的展示だったと感じました。
展示は全部で7つの空間が使われていました。サラリとですが、順番にご案内します。
まず玄関。
玄関を上がると、すぐに目に飛び込んでくる子ども部屋?の入口に置かれた作品。
そして長い廊下。
廊下途中にある小部屋にも、さりげなく作品が置かれていました。作品自体がレトロ調ですので、空間に溶け込んでいました。
メインの展示スペース。あくまでもさりげなく、部屋の隅に主張しすぎない程度に作品が展示されていました。
「寫眞館ゼラチン」さんのオリジナル帯「時計」。
個人的には、この雰囲気が好きです。
ここは茶室。当日は「寫眞館ゼラチン」さんがチェキの撮影をしていました。
そもそもこの展示は、「十三夜」さんのお二人が「寫眞館ゼラチン」さんの作品で帯を作りたいという想いからスタートしたようです。帯の印刷は株式会社ベビーロックと株式会社デジナの提携より実現した『ベビーロック・プリンティング』。この印刷、めっちゃ気になります。
アンティーク着物とアート作品の展示〜西荻窪「十三夜」
「十三夜」さんは、西荻にあるアンティーク着物と小さなアート、手づくり雑貨の販売を行なっているお店です。
住所は杉並区西荻南2-19-7、「アーリーズプリント」さんという生地屋さんの奥の空間をシェアする形で営業されています。乙女ロード沿いです。
こちらです。
小さな可愛らしい青い看板が目印です。
営業時間は……基本は火水土日曜の13~20時です。しかし下記ツイッターなどで事前にご確認ください。
十三夜・フクオカ ミカ
ツイッター https://twitter.com/nostudiom
インスタ https://www.instagram.com/nostudiom/
ブログ https://kimonootom.exblog.jp/
こまつたかし・十三夜
https://twitter.com/nostudio_t
寫眞館ゼラチン(しゃしんかん ぜらちん)さんは1992年から活動している写真家さん
ちょこっとだけ、寫眞館ゼラチンさんとも話をしました。
会場でゼラチンさんが使っていた「ハイブリッド・チェキ」が気になって、つい声をかけてしまいました。
「ハイブリッド・チェキ」すごいです。ヤバイです。欲しいです。
これです。
FUJIFILM デジタルチェキ SQUARE SQ10 ブラック instax SQUARE SQ10
いきなり声をかけても、「ハイブリッド・チェキ」のことを気さくに教えてくださったゼラチンさんに感謝です。
きっとまたどこかで会うこともあるでしょう。
キャリアは四半世紀以上だそうです。
公式サイトなどに作品がまとめてありますので、ぜひチェックしてみてください。
寫眞館ゼラチン
ツイッター https://twitter.com/gelatin1992
公式サイト https://gelatingelatin.wixsite.com/shashinkangelatin
ブログ https://ameblo.jp/gelatingelatin/
あ、最後になってしまいましたが、寫眞館はすぐに読めましたでしょうか? これは「しゃしんかん」と読みます。写真の旧字体です。
では!
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今回の記事は以上となります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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