『ハート・トゥ・アート』渡辺(@heart__to__art)です。最近は筋力アップとデトックスに重点を置いた生活を心がけています。
画像は9月16〜18日に向けて「こどもフェア」の振り返りシリーズです。しばらく舞台裏も含めて紹介していきます。このラフ画は、「こどもフェア2012」装飾に関するもので、碧ゆらりさんが描いたもの。ゆらりさんは第1回ハートに参加した作家さん。名前のとおり、作品からは優しい気持ちの揺らめきが伝わってきます。
※この時の記録→ https://www.facebook.com/pg/HEARTtoART/photos/?tab=album&album_id=355790547840165
「マーブル染め」と「墨流し」
「マーブル染め」は水の上に色を浮かべて模様を作り、その模様を生地などに転写して染める手法です。「墨流し」と最も異なる部分は、模様を浮かべる水の粘度の違い。「マーブル染め」の方が粘度が高いので、より繊細で多様な模様を表現することが可能です。
マーブル技法の起源に関しては諸説もあり、はっきり断定できないようですね。だいたい15世紀あたりというのが有力のようです。
マーブル紙はフィレンツェの伝統工芸として有名です。ゆとりがあったらマーブル紙つくりの体験旅行に行きたいですね。
ちなみにマーブルは、英語で「大理石」や「おはじき」という意味です。蛇足っぽい情報でしたね。
蛇足ついでに昔の記憶を。
マーブルというと円谷プロの『ウルトラQ』のオープニングが頭に浮かびます。でも、冷静になって考えると、あれはマーブルというよりも墨流しの方が近いかな? 検索して画像を見てみると、やっぱりマーブルっぽいかな。
石原実さん染色展『雨過天晴の時』 @阿佐ヶ谷「アートスペース煌翔」
さて本題。
6月14日に石原さんのマーブルを見たくて行ってきました。会場は阿佐ヶ谷の「アートスペース煌翔(http://www.kohsho.co.jp/Art_Space_top.html)」。
石原さんはとても高度な技術でマーブリング作品を作られています。タピストリー、スカーフ、扇子などなど、どれも見入ってしまう繊細な模様ばかり。こういう品物を母親にプレゼントできるようになりたいものです。
実際にプレゼントできてないオレは親不孝者ですね。情けない。
写真の巨大なタピストリーが圧巻でした。今後、マーブル染めが抽象画として昇華されていくような印象。こういう作品を見ると、次回がとても楽しみになってきます。
今回は柿渋などで染めた額装の半立体作品、クラゲ模様の日傘など、新鮮な作品も並んでいました。
さりげなく隅には友禅作品も。
シッカリとした作品を見るにつけ、つくずく自分は感性と技術が伴った作品が好きなんだなぁ。。。と再確認させられます。
職人の仕事が激減している。このままでは日本の文化が危うい
飾られている友禅作品をきっかけに、石原さんと職人に関して話をさせていただきました。
現在、友禅職人の仕事は激減しているそうです。石原さんは「最盛期の1/100くらいじゃないですか」とおっしゃってましたが、これは非常に残念なことです。
以前に仕事で全国の職人の方を取材した頃がありました。20年くらい前です。その頃からすでに「このままだと職人さん、ヤバイぞ・・・」という危機感を抱かせる状況でしたが、さらに悪化しているようです。
オリンピックもあるらしいですし、これからさらに日本の伝統文化は注目されていくでしょう。そんな動きが少しでも状況の悪化の歯止めになればいいのですが。。。
でも、真面目に書くと長くなるのでヤメますが、現実は注目されるだけでは職人の状況が解決するかどうか疑問が残ります。
ジャンルによっては若い人が頑張っているみたいですが、正当な部分で技術が受け継がれてはいないことが多いとも感じます。
20年前でもオレから見ると「それは職人仕事じゃないじゃん。マニュアルで見せかけだけ真似した商品でしょ?」みたいなものが堂々と職人仕事として売られている現実がありました。
結局、最後は似非伝統工芸商品だけが潤うだけになってしまうのでしょうか。
それも時の流れなんでしょうか。
日比野治三郎さんのマドレー染めが京都女子大学で復活したような例もありますね。諦めてはいけないです。
獣医学部新設よりも伝統工芸学部を新設した方がいいのに・・・。
ま、批判しても何も変わらないから、オレはオレができることをやることだけ。やらなくちゃいけないこと、やりたいことは山ほどあるのに、何もできてないし。。。
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<余談>
マーブルについて検索したら、貴田 庄(きだ しょう)さんという方の著作がヒットしました。全然知らない方。映画評論家がメインのようだけど、書物史家&工芸家でもある?? さらに検索してみると松岡正剛氏のサイトで『レンブラントと和紙』(http://1000ya.isis.ne.jp/1255.html)が紹介されていました。えっ? 「ジャポニズムは17世紀にこそ始まったというべきである」ですって?? かなり興味深いんですけど。
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