『ハート・トゥ・アート』渡辺(@heart__to__art)です。竹の再利用の試みは全国各地で行われています。とはいえ、私が知るかぎりでは、大きな成果を挙げているケースは少ないような気もします。しかし、こういった取り組みは素晴らしいことといえます。
2020年4月、福岡では放置竹林の有効活用のために九州工業大と化粧品・美容成分メーカーの三省(さんしょう)製薬がタッグを組んで商品開発に乗り出しました。
目次
2020年4月にプロジェクトがスタート! 目標は3年後の商品化
西日本新聞「2020年5月20日(水)の記事に、竹を丸ごと有効活用する研究プロジェクトが掲載されていました。
これです。
放置の竹を丸ごと商品化 蓄電材と美容成分取り出し「竹害」も軽減
内容は九州工業大の坪田敏樹准教授(物質工学研究系)らの研究グループと、八女市産のモウソウチクの表皮から美白成分を抽出して化粧品を商品化している三省製薬が取り組むプロジェクトです。
スタートは4月15日で、2023年4月の事業化をめざしています。
狙いは「美容成分」と「電気二重層コンデンサー」
三省製薬は福岡県の提案をきっかけにして、竹の有効活用法を模索している企業さんです。
今回のプロジェクトは、三省製薬にとっては竹有効活用の第2弾となります。かなりの追い風が吹いている印象です。
後述しますが、第1弾として2019年2月15日に九州大学とタッグを組んで「竹幹表皮」から抽出したエキスを利用したアンチエイジング化粧品『yameKAGUYA』を発売しました。
このプロジェクトによって使われた表皮を削りとった竹は、100%リサイクルとして粉砕処理されて肥料として竹林に返されていました。しかし、今回は竹の表皮を削り取った後の”竹の幹”部分を原材料として利用しようとする試みです。
竹の幹からは「美容成分」の抽出と「電気二重層コンデンサー」の材料活用を目標としています。
九州工業大の「電気二重層コンデンサー」開発はなかなか面白いです。
「電気二重層コンデンサー」はリチウムイオン電池に比べると「長寿命で急速な放充電が可能」という大きなメリットはありますが、まだまだ実用化には程遠いデメリットがあります。
それは、蓄電容量。
現在、いくつかの分野で使用が始まってはいますが、まだまだ広く実用化されるに至っていません。
この課題を約10年間にわたって取り組んできた九州工業大の坪田敏樹准教授ら研究グループは、竹で突破しようと考えているようです。
高性能な蓄電デバイスが実現したら、ノーベル賞ものかもしれません。
ガンバレ日本の研究者さんたち!
ちなみに製造工程はこんな感じです。
「九工大と三省製薬の産学連携プロジェクト」
https://www.dermed.jp/item_images/nr_15869086425e964de257e71.pdf
「竹幹表皮エキス」を配合したアンチエイジング化粧品『yameKAGUYA』
『yameKAGUYA』は福岡県、九州大学、三省製薬による「産官学連携プロジェクト」から誕生しました。
イメージ写真はこちら。
食品用のタケノコを採るために無農薬栽培されている竹の表皮を手作業で削りとったものから「竹幹表皮エキス」を抽出。このエキスは、メラニン生成抑制作用を有する美白成分らしいです。
作業工程を写真を見ていると、なんだか効果がありそうな気がしてきますね。
つか、なんだか美味しそうです。
あ、肝心の化粧品は、こちらです。
『yameKAGUYA』フェイスウォッシュ
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気になる方は、フェイスウォッシュから試してみてはいかがでしょうか。
福岡県八女市は、日本一のタケノコ生産量!
福岡県八女市(やめし)は福岡県の南西部エリアの市です。
八女福島仏壇、提灯、手すき和紙、石灯籠、和ごま、矢、竹細工、桶など、伝統工芸産業の集積地として有名です。
とくに八女伝統工芸館にある日本一の仏壇は、高さ6.5メートル、横幅3.8メートル、重さ2トンもあるそうです。
八女伝統工芸館オフィシャルホームページ
https://yamedentoukougeikan.jimdo.com/
さらに日本一のタケノコ生産量を誇ることでも知られています。
通販では「福岡たけのこドライパック缶」なんてものも売られています。
「福岡たけのこドライパック缶」
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ちなみにタケノコ生産量のトップ3は、福岡、鹿児島、熊本で、福岡と鹿児島の生産量は僅差で競っています(平成29年)。
余談ついでに竹の生産量トップ3は、鹿児島、熊本、大分となります。あれ? タケノコ1位の福岡がありませんね。。。ということは、福岡は孟宗竹が多いのかもしれません。真竹はしっかり育てて竹細工に使われることが多いですから。
それにしても世の中、知らないことだらけです。
では!
【竹ニュースを記事にしている理由】
ネット上で見つけたニュースから、「竹」に関係するものを紹介しています。
なぜアートイベントを企画する『ハート・トゥ・アート』が竹ニュースを取り上げるのか? 以前に杉並区のセシオン杉並というホールで「竹夢物語」というイベント企画を5回開催しました。東京楽竹団という竹楽器演奏チームの協力で行いました。
開催した理由は、「竹」という素材が非常にアート的で魅力的だと感じたからです。
現在、「竹夢物語」というイベント企画は休止中ですが、竹を通じて「日本文化の掘り下げ」「文化的情緒&感性の刺激」「西洋音楽とは異なる原始性の探求」などを掘り下げることで何か新しい視点が見い出せると考えています。
東京近郊にかぎらず、全国で竹に関して情熱を燃やしている方、興味のある方からのご連絡をお持ちしております(下記メールまで)。そういった方々と「竹夢物語」を再開したいと考えております。
『ハート・トゥ・アート』(渡辺)
メール:hiroshi-w@pop02.odn.ne.jp
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今回の記事は以上となります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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