『ハート・トゥ・アート』渡辺(@heart__to__art)です。「バンブーボウル」って聞いたことがありますでしょうか? その名の示すとおり、自然素材である竹でつくったボウルです。「ん? どうやって作るの??」なんて思う人もいるでしょうね。私も最初は「???」でした。これは竹のファイバーによって作られているんです。
目次
オシャレでエコ! 米スリーバイスリー社「バンブーボウル」
まずは「バンブーボウル」からご覧になってください。やはり百聞は意見に如かずですから。
「バンブーファイバー ボウル 4サイズ セット」
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これは米スリーバイスリー社の「バンブーボウル」です。
ユニークなデザインや落ち着いたカラーニングで人気を集めています。
このラインナップを見てしまうと、いろいろな色を揃えたくなっちゃいますよね。傾きのあるデザインなので、中身を取りやすいのも魅力です。
さらに! 機能的にも優れています。
軽くて割れにくく、油落ちがよくキャンプやアウトドアの食器としても重宝します。JIS規格適合の耐熱140℃、耐冷温度はー20℃で、電子レンジや冷凍庫でも使えます。さらに食器洗い機にも対応しています。かなり万能です!
竹のファイバー使用ですので、環境に優しい100%生物分解性です。米国ではスターバックスなどでも使われているそうです。
竹ファイバーの食器のメリットとデメリット
調べてみると、竹ファイバーの食器が人気のようです。ダイソーをはじめ100均でも「バンブーファイバー食器」という商品名で人気を集めています。
冒頭で米スリーバイスリー社の「バンブーボウル」を紹介しましたが、竹ファイバーの食器にもいろいろな種類があるようです。
簡単に竹ファイバーの食器全般に関して、メリットとデメリットを紹介しておきます。
竹ファイバーの食器のメリット
まず、自然素材である竹が原料ですから、非常にエコです。
実際、竹ファイバーにコーンスターチやアミノ酸由来の樹脂を混ぜて作られることが多いので、土で生分解します。
プラスチックのように軽くて丈夫で、しかも安価で生産可能なところも魅力です。
注意! 竹ファイバーの食器のデメリット
一番のネックは、耐熱温度です。一般的な竹ファイバーの食器は、80度程度です。電子レンジ、オーブン、食洗器での使用ができない可能性が高いです。これは製品によって異なりますので、購入前にしっかり確認する必要があります。
また、冷蔵庫に長時間入れておくと、割れやすくなるという報告があります。
さらに漂白剤に浸け置き洗いで劣化したり、油汚れっが落ちにくいという話も耳にします。
この辺は製品によって異なりますので、使って試したり、情報交換していくしかないようです。
ちょっと悩ましいところですね。
竹の集成材による食器は割高で人気薄?
竹ファイバーの食器はかなり人気ですが、同じように竹を素材にした「竹の集成材」による食器というのもあります。
これは竹の集成材を組み合わせ、削り出し、最終的にウレタン塗装をして完成となります。やはり食器洗浄機や電子レンジ、オーブンなどは使用厳禁です。
手間がかかることもありますので、値段も割高です。商品としては頭打ち状態になっているような印象です。
現在、竹の集成材はテーブル、いす、デスク、テレビボードなどといった家具で使われることが多くなってきています。
大学での研究も進んできている
竹を原料とした次世代素材の研究も進んできています。
大分大理工学部の衣本太郎助教は、次世代素材セルロースナノファイバー(CNF:Cellulose Nano Fiber)の製造法を開発しました。
セルロースナノファイバー(CNF)自体は、東京大学大学院農学生命科学研究科の磯貝明教授が2006年に確立し、日本製紙によって実用化されています。
今回の竹に関しては、パルプなどを原料とする従来の製法よりコストを約10分の1に抑えられるのが特長だそうです。今後、可能性が大きく広がっていきそうです。
「竹で次世代繊維 軽量、丈夫おむつから航空機まで 放置竹林解消にも 大分大助教低コスト製法」(2018/1/17 西日本新聞朝刊)
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/386981/
九州工業大学では、竹短繊維をPE,PPなどのプラスチックにブレンドした「竹コンポジット」の研究が進められています。
「竹コンポジット」(九州工業大学)
https://takechika.com/composite/
鹿児島県薩摩川内市では「薩摩川内市竹バイオマス産業都市協議会」が立ち上げられ、新しい社会システムの構築によって持続可能な地域モデルの確立を目指す試みもなされています。
薩摩川内市竹バイオマス産業都市協議会
https://take-bio.com/
プラスチックに変わる素材として竹がどれだけ理解され、広がっていくのでしょうか。非常に楽しみです。
この竹素材の新展開については、あらためて突っ込んで紹介したいと思います。
毎日3000トンの紙の無駄を防ぐ! 米で人気の竹リサイクルペーパータオル
ちょっとアマゾンをチェックしてみると、竹リサイクルペーパータオルに注目が集まっているようです。
これです。
「再利用可能なペーパータオル – 竹製アンペーパータオル」
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値段が高いと一瞬思ってしまいますが、竹繊維素材で作られており、85回まで洗濯機で洗えるそうです。
アメリカ人の絶賛レビューが山のように並んでいます。
さすが、アメリカはエコ意識が高い人が多いですね。こういう反応を見ていると、竹素材の可能性への期待が高まります。
では!
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今回の記事は以上となります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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【竹ニュースを記事にしている理由】
ネット上で見つけたニュースから、「竹」に関係するものを紹介しています。
なぜアートイベントを企画する『ハート・トゥ・アート』が竹ニュースを取り上げるのか? 以前に杉並区のセシオン杉並というホールで「竹夢物語」というイベント企画を5回開催しました。東京楽竹団という竹楽器演奏チームの協力で行いました。
開催した理由は、「竹」という素材が非常にアート的で魅力的だと感じたからです。
現在、「竹夢物語」というイベント企画は休止中ですが、竹を通じて「日本文化の掘り下げ」「文化的情緒&感性の刺激」「西洋音楽とは異なる原始性の探求」などを掘り下げることで何か新しい視点が見い出せると考えています。
東京近郊にかぎらず、全国で竹に関して情熱を燃やしている方、興味のある方からのご連絡をお持ちしております(下記メールまで)。そういった方々と「竹夢物語」を再開したいと考えております。
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