『ハート・トゥ・アート』渡辺(@heart__to__art)です。福井県鯖江市の「ファミリーマート宮前2丁目店」が聴覚障害者の希望でレジ袋の希望伝えるシート設置し、話題になっています。
対障害者に限らず、人間関係の基本は、「相手への思いやり」です。思いやりは物事を柔軟に変化させることにもつながります。こういった動きが全国に広がっていくといいですね。
それにしても福井県鯖江市の方々はすごいなぁ。。。不思議だなぁ。。。と思って掘り下げてみると、「福井モデル」に行き着きました。あらためて福井県鯖江市の凄さを感じ、今回の件も納得しました。
目次
指をさすだけでレジ袋が必要と知らせるシートの導入(福井県鯖江市)
このニュースを見た時、連携がスピーディーで素晴らしいなぁ。。。と感じさせられました。
「聴覚障害者の願いにコンビニも神対応 レジ袋の希望伝えるシート設置を快諾」(福井新聞)
↑クリックすると、魚拓アーカイブページに飛びます。
ニュースは一定期間で消されてしまうこともありますので、念のために文章も残しておきます。
聴覚障害者の願いにコンビニも神対応
レジ袋の希望伝えるシート設置を快諾
(福井新聞 2020年7月3日 午前7時10分)
小売店にレジ袋の有料化を義務付ける制度が始まったのを受け、マスクを着けた店員との意思疎通に悩む福井県鯖江市の聴覚障害者の40代女性が、指さすことでレジ袋が必要と店員に知らせる手作りのシートを同市内のコンビニに贈った。レジ袋の必要性を素早く伝えられ、新型コロナウイルス感染防止に有効だと考えだした。コンビニ経営者は快く設置に応じ、女性は「鳥肌が立つほどうれしい。これから買い物がしやすくなる」と喜んでいる。
福井新聞の調査報道「ふくい特報班」(通称・ふく特)に、女性が声を寄せた。事務局と無料通信アプリLINE(ライン)のやりとりで「聴覚障害者や難聴者にとって、マスクで口の動きが分からず、コミュニケーションが以前よりはるかにとりにくい状態」と指摘。買い物の際、感染防止の観点から店員とのやりとりを早めに済ませたいと思っているのに「スムーズにできないことがとてもつらい」と打ち明けた。
そこで、レジ袋有料化を機に行動を起こそうと、近所のコンビニ「ファミリーマート鯖江宮前2丁目店」に手作りのシートを持参した。
ファミリーマートなどコンビニ各店は、制度開始を受け「レジ袋が必要」と知らせるためのカードを店頭に置いている。それでも指さすだけで済むシートに、同店経営者の米永洋行さんは「そこまでのアイデアはなかった」と感謝し、レジのテーブルに置くことにした。
この女性の提案を知った県聴覚障がい者センターでは、提示用カードを急きょ作製。センターのホームページに掲載した。同センターは感染拡大を受け、病院での意思表示パネルを作るなど対応してきたが「レジ袋に関しては気がついていなかった」と女性の対応に感心している。
女性は「提示カードが店頭のどこにあるか分からない場合もあるので、多くの店舗でシートとの両方を設置してもらえたらありがたい」としている。
この「レジ袋の要不要・提示カード」導入ニュースから感じた3つの素晴らしいこと
「レジ袋の要不要・提示カード」というのは、とても素晴らしいアクションだと思います。
ポイントは3点。
(1)聴覚障害者がシートを作って提案した
まず、聴覚障害者自らが指さすことでレジ袋が必要と店員に知らせる手作りのシートを同市内のコンビニに贈ったこと。必要とあれば、自分から積極的かつ具体的に提案していく行為はとても大事ですよね。きっと提案された方の人間性も素晴らしいんだと思いますし、日常からコンビニとうまく付き合ってきたことが伺えます。
ちなみに現物はこれです。
ちゃんと作られてますね。パウチもされています。
(2)ファミリーマート鯖江宮前2丁目店がナイス
ファミリーマート鯖江宮前2丁目店経営者の米永洋行さんがすぐに対応して導入したこと。これは提案した人にとっては嬉しいことです。ほんと、素晴らしいことです。
せっかくなので、ファミリーマート鯖江宮前2丁目店の情報も載せておきます。バイパス沿いにある店舗のようです。
<ファミリーマート鯖江宮前2丁目店>
住所:福井県鯖江市宮前2−3−8
電話:0778-54-4001
営業時間:24時間
マップ:http://as.chizumaru.com/famima/detailMap?pageLimitCtrl=1&account=famima&accmd=0&adr=18207&x=490273.288&y=129431.851&c2=1&bid=30330&pgret=1&lscl=20000&lrot=0 (←クリックすると、ファミマのページに飛びます)
(3)福井県聴覚障がい者センターが、急きょ提示用カード作成
この情報を知った福井県聴覚障がい者センターが、「有料でもレジ袋を買います」「レジ袋は不要です」かの自分から意思表示する紙をホームページにPDFとWord形式で掲載しています(http://fukui-deaf.jp/?p=4848)(←クリックすると、福井県聴覚障がい者センターのページに飛びます)。
これです。
素早い対応ですね。ビックリです。
福井県は福祉の先進地域??
国内での福祉関連の活動には温度差があるように感じています。
今回のニュースを受け、福井県の福祉関連のサイトを見て回りましたが、かなり充実しています。更新頻度も高いです。
印象としては福井県は福祉の先進地域なんじゃないでしょうか。
たとえばこんな試みがなされていて、驚きました。
フジコンコーポレーションの「福井マスク券」がスゴイ!
すでにこの事業は終了しているようですが(6月30日で終了)、未開封のアベノマスクを、子ども用マスクなど3種類から選べるマスク10枚と500円分のクーポン券に交換する取り組み「福井マスク券」というアクションをフジコンコーポレーション株式会社で行っていたようです。
これです。
これはなかなか画期的なアクションですし、「よくやったね!」と感心させられました。
フジコンコーポレーションさんは他にも「福井県29万世帯への福井マスク券マスク供給」「全国の医療機関・自治体559件へ医療用サージカルマスク100万枚寄付」「福井県鯖江市の小中学校向けへ子供用マスク・除菌噴霧器など贈呈寄付」「福井県庁教育委員会へ大人用マスク・除菌噴霧器を贈呈寄付」などを実施しています。
素晴らしい会社ですね。
サイトではフジコンコーポレーションさんの試みが掲載されています。ぜひご覧になってください。
「新型コロナウイルス感染症へのFUJIKONの取り組み」
https://www.fujikon-hd.com/covit19csr/
はたして福井県の動きは、全国に広まるのか?
実際、「レジ袋の不要」を知らせるためのカードはスーパーなどに置かれています。
でも、あれって、
気になりませんか?
だって、ボロボロになっているんですもん。。。少なくとも私の家のそばのスーパーは。。。
私は潔癖症ではありませんが、さすがに触りたくない人もいるんじゃないでしょうか。
「with コロナ」の新時代が始まり、レジ袋有料化と合わせ、今後の小売業の対応の変化が楽しみです。
今回の「レジ袋希望の指差しシート設置」のアクションが、ぜひ全国に広がっていったらいいですね。
そんな願いを込めて記事にしました。
そういえば「福井モデル」っていうのがありましたっ!
このニュースを見たとき、冒頭にも書きましたが、一人の提案がササッとスピーディーに実現し、広がっていくことの素晴らしさとともに、不思議さ(違和感?)も感じました。
その点について掘り下げていくと、数年前に注目された話題を思い出しました。
そうですっ!
「福井モデル」ですっ!
共働き率と合計特殊出生率で全国平均を上回り、幸福度も世帯収入も高い北陸三県。その中でも福井県や鯖江市などでの事例は、「福井モデル」と呼ばれて注目されたんでしたっ!
本も出てます。
これです。
「福井モデル 未来は地方から始まる」
↑クリックすると、アマゾンのページに飛びます。
なにが福井県で凄いのでしょうか。有名ポイントを箇条書きにしておきます。
・共働き率 1位(女性の就業率2位)
・合計特殊出生率8位
・保育所の収容率1位
・勤労者世帯の実収入1位
・小中学校の全国学力テストと体力テストで、常に1位か2位キープ
・パリコレの7割は北陸産の生地
・眼鏡の三大産地は、イタリア、鯖江、中国
・福井県は日本で一番社長が多い
福井県が凄くなった原因(理由)は、つぎのようなものが挙げられています。
・織田信長に一向一揆で負けたことによる変革
・自然環境も厳しいことで知恵を働かすようになった
・トータルな「底つき体験」がバネとなった
・リーダーシップ&フォロワーシップが素晴らしい
・「富山の薬売り」は情報収集の手段(マーティング導入)
現在、鯖江市は積極的にLinked-RDFによるオープンデータを公開しています。この試みは日本の最先端をリードしており、他の追従を寄せ付けないパワフルなものとなっています。鯖江市で公開されているデータを活用したウェブアプリは、かなりの数に達しているそうです。
新宿あたりもオープンデータに力を入れていますが、今後はどうなることでしょう。
<まとめ>福井県鯖江市は住みやすい暮らしを全市民で目指している
きっと福井県鯖江市は住みやすい暮らしを全市民で目指している町なんでしょうね。
いろいろ調べていて納得しました。
福井県鯖江市については、あらためて掘り下げていった方が良さそうですね。
では!
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今回の記事は以上となります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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