『ハート・トゥ・アート』渡辺(@heart__to__art)です。最近はレイジーばかり聴いています。アルバム『宇宙船地球号』です。「DREAMER」「DREAMY EXPRESS TRIP」「EARTH ARK宇宙船地球号」「遥かなるマザーランド」など、名曲揃いです。名盤です。熱い疾走ロックだけではなく、非常に叙情的なバラードも入っています。なによりもメンバーの純度100%の想いが真空パックされています。だから時代を経ても色褪せないのかもしれませんね。
純度100%の想いを形にして提示するって、なかなかハードル高いと思います。12月24日(日)のAd Libitium Live Performance 「Na-Ni-Ka」は、それに近いものだと勝手に思っています。なので、観に来てくださいね。詳細はこちら→ http://www.heart-to-art.net/nanika04.html
イベント「Na-Ni-Ka」の紹介をすべきなんですが、ちょっと話が脱線します。ごめんなさい。最初に謝っておきます。
目次
結成40周年! 日本のハードロック界の先駆者、レイジーはいまだ健在!
レイジーのことを検索してみると先週にnew singleをリリースしたばかりなんですね。全然知りませんでした。
公式サイト
https://www.lantis.jp/special/lazy40th/
こういうのを引き寄せっていうヤツなんでしょうか。
それにしても結成40周年とはすごいです。
『宇宙船地球号』がリリースされた際にライブに行きました。しかも席は最前列。スージー(高崎晃)の目の前でした。当時、投げてくれたピックはいまだにどこかに残っているはずです。宝物でした。終演後に握手したデイビー(樋口宗孝。2008年永眠)の手がごっつくて大きかったことを覚えています。
何を演奏したのかは正確に覚えていませんが、オリジナル曲以外にはパープルの「バーン」とかTOTOの「ホワイトシスター」をやったような気もしますが、定かではありません。
当時、レイジーから教えられたことがあります。
アイドルとしてタータンチェックの衣装を着て、ステージで飛び跳ねて「赤頭巾ちゃん御用心」「ハローハローハロー」などを演奏していた彼らにとって、そのパフォーマンスは本意ではなかったようです。そして、ある程度売れてから『宇宙船地球号』をリリースすることとなります。
当時、私は「やりたいことをやるためには、やりたくないことを必死でやることも必要だよね」なんてことを学んだと思います。
※余談ですが、見出しに「日本のハードロック界の先駆者、レイジー」と書きましたが、レイジー解散後に海外で活躍したラウドネスの原点だったという部分で「先駆者」を使いました。実際、国内の先駆者はBOW WOW(バウワウ)だと思います。
「やりたいことをやるためには、やりたくないことを必死でやる」は正しいのか?
アートの世界の片隅で活動することで、さまざまなアーティストたちと出会いました。
魅力的なアーティストたちは「自分の奥底から湧き出てくるやりたいこと」と向き合い、それを形にしています。
打算なく、純粋に表現を追求していく姿を見ていると、私的には「片目ぐらいつぶって、少しあざとくやってもいいんじゃない?」なんて思ったりすることもありました。
売れたいという欲求もあるでしょうし、売れないと生活が立ちゆかなくなる現実はありますが、それでも真っ直ぐに自分のやりたいことを追求するアーティストの姿を見ていると、「やりたいことをやり抜く方が正しかったのかもなぁ……」なんてことも考えるようになっていきます。
結論は、どちらが正しいとか間違いなんて議論は時間の無駄です。ただ、本人が決めたことをやればいいだけです。あとは試行錯誤しながら徹底的にやればいいだけでしょう。
徹底的に自分の決めたことに時間を費やしていくことは、間違いなく充実した人生につながりますから。
ただ、アートって、アーティストって、打算や結果の枠からハミ出るような生き様をしている人が多いように思えます。魅力的です。
なんたって結果は大事ですけど、プロセスも大事ですから。
マズローの「欲求5段階説」を超える、チクセントミハイの「フロー体験」
さらに話が逸れていくようですが、「フロー体験」って言葉を聞いたことがありますでしょうか?
ザックリと言ってしまうと、自分の心理的エネルギーの100%を対象物に注ぎ込む「フロー体験」の状態になることで、創造性が発揮されたり幸福になれるというものです。
20世紀を代表する心理学者の一人、ミハイ・チクセントミハイ教授が提唱している概念です。
By Ehirsh (Own work) [Public domain], via Wikimedia Commons
現在はクレアモント大学院大学教授のミハイ・チクセントミハイ氏
チクセントミハイ教授は「ポジティブ心理学」と呼ばれる創造性や幸福について研究しています。
著作『フロー体験―喜びの現象学』は、マズローの「欲求5段階説」の概念を超えるものと評価されています。
Diagram of Maslow’s hierarchy of needs.
●欲求5段階説
・自己実現の欲求 (Self-actualization)
・承認(尊重)の欲求 (Esteem)
・社会的欲求 / 所属と愛の欲求 (Social needs / Love and belonging)
・安全の欲求 (Safety needs)
・生理的欲求 (Physiological needs)
「フロー」状態を見極める要素
「フロー」状態になっているかを見極める要素が5つあるそうです。それは以下の5つです。
(1)限られた刺激に意識が集中する
(2)意識と活動が融合する
(3)失敗を恐れる気持ちから解放される
(4)自意識(Self-Consciousness)が消えていく
(5)時間の感覚が歪む
この5つの要素を満たしたときが「フロー体験」となり、かけがえのないものを得ることができる「自己目的的」な体験になるそうです。
フロー体験を目撃できる! 如月愛さんの企画・演出の「Na-Ni-Ka」
やっと本題です。ちょっと寄り道が過ぎました。
今回で4回目となる「Na-Ni-Ka」。
第1回から如月 愛さん、永田砂知子さん、小西徹郎さんの3人にゲストを迎えて行われてきました(※声のみで藤田三保子さんも毎回参加)。
過去の3回の公演では、各自がお互いのパフォーマンスに神経を研ぎ澄まし、即興性を盛り込みながら、どこに行き着くかわからない「Na-Ni-Ka」が繰り広げられてきました。
前回の「Na-Ni-Ka」(左から小西さん、如月さん、ゲストの睦美さん、永田さん)
それぞれが最大のポテンシャルで工夫やチャレンジ、対話、戦い、助け合い、刺激など、「なにか」のやりとりを行うプロセスこそが、「Na-Ni-Ka」の醍醐味であり真骨頂です。
初回から間近で見ている者として言えるのは、「Na-Ni-Ka」はフロー状態を目撃できるパフォーマンスだと感じています。
今回は舞踏家の寧呂さんが加わります。
いい意味での「出たとこ勝負」的なことになることでしょう。そして、それぞれが「最もその人らしい」パフォーマンスでお互いの魅力を引き出し合う場になるはずです。
ぜひその場を「体験」してもらいたいです。
詳細はこちら http://www.heart-to-art.net/nanika04.html
せっかくなのでチラシイメージを説明しておきます
前回の「Na-Ni-Ka」イメージ(砂漠)の流れを汲むデザインです。
今回のキーワードは、“土” “太陽” “湧き上がる生命力” です。
遥か彼方に生命の象徴である太陽を配しました。中心の背景は、朽ち果てた地平線が累々と積み重ねられてきているイメージです。
手前の永田さん&小西さんの音によって新たな生命の息吹が湧き上がり、朽ち果てた地に苔がはいつくばるように広がっていきます。
そこに現れる「生命体」の象徴として寧呂さんを登場させました。
そして、如月さんは大地や生命界の呼吸を司る存在です。
「Na-Ni-Ka」がこのような世界観で繰り広げられるわけではありませんが、きっと希望の光を感じさせてくれるような内容になるんじゃないかと勝手に思っています。
<余談>
フロー体験が気になった方は、『フロー体験入門―楽しみと創造の心理学』をどうぞ。
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今回の記事は以上となります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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