『ハート・トゥ・アート』渡辺(@heart__to__art)です。
展示紹介です。
目次
相馬博「悠久と星霜の彼方」吉祥寺美術館/2023年01月14日〜03月05日
いよいよ一週間後となりました!
相馬博さんの吉祥寺美術館での個展「悠久と星霜の彼方」が14日からスタートします。
まずはツイートからご紹介。
コピスの外観もだんだんと仕上がってきました。吉祥寺美術館、今日は設営です。 pic.twitter.com/jXpUCb41XF
— 現代美術家 相馬博 吉祥寺美術館個展2023年1月14日〜3月5日 (@hiroshisoma1) December 17, 2022
これは吉祥寺美術館があるコピス吉祥寺A館(https://www.coppice.jp/)のエントランス部分です。多分、建物にも大型の垂れ幕が掛けられるはずです。相馬さんは武蔵野市が地元です。吉祥寺美術館ができた当初(2002年2月)から「いつかはここで作品を展示したい」と夢見てきたそうです。そしてついに実現です。自身の展示案内の看板がドドーンと繁華街の中に登場するのは感無量のことでしょう。
相馬さんのツイッターでは設営の様子なども投稿されています。会期中にはスペシャルトークやワークショップといった企画の案内もツイートされるはずですので、要チェックです。
さて、基本情報からお伝えします。
まずは展示案内の画像から(新規で開くと画像は拡大されます)。
◯展示会タイトル
吉祥寺美術館「相馬博 悠久と星霜の彼方」
◯会場
武蔵野市立吉祥寺美術館
◯展示期間・時間・休みなど
期間:2023年1月14日(土)〜 2023年3月5日(日)
時間:10:00~19:30
休館日:1月25日(水)、2月15日(水)、22日(水)
入場料:300円、中高生100円(小学生以下・65歳以上・障がい者の方は無料)
内容:
繊細な色のグラデーションで生命のきらめきや儚さを表現する現代美術家、相馬博(1972生まれ、武蔵野市在住)。初期には具象的な絵を描いていたが、表現を模索していくうちに、「東京に生まれ育った自分にとって、目に映る風景とは真上に見える青空や雲、太陽、月、夜空の星々だった」という幼い頃から目にしてきた空の光をモチーフとした抽象画へと辿りつく。本展では、宇宙を思わせる光と色の抽象作品32点を展示。
◯本人在廊予定
あくまでも予定です。時間帯は午後イチから夕方にかけてが中心になるようです。日時は変動する可能性があります。あくまで参考までに。
・1月14日(土)、15日(日)、21日(土)、29日(日/スペシャルトーク)
・2月5日(日/ワークショップ)、2月11日(土・祝/ギャラリートーク)、19日(日)、25日(土)
・3月5日(日)
※スペシャルトークやワークショップは事前受付です。詳細は申し込み案内(下記リンク)をご覧になってください。https://www.musashino.or.jp/museum/1002006/1002008/1004259.html
◯会場アクセス
住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町1丁目8番16号FFビル7階(コピス吉祥寺A館7階)
電話番号:0422-22-0385
公式サイト:https://www.musashino.or.jp/museum/index.html
JR、京王井の頭線吉祥寺駅中央口(北口)より徒歩約5分
https://www.musashino.or.jp/museum/1002040/1002048.html
MAP:新規で開くと画像は拡大されます。
◯作家プロフィール
略歴
1972年 東京生まれ
1996年 中央美術学園造形芸術学科絵画コース卒業
1997年 中央美術学園造形芸術学科研究コース修了
2022年 京都芸術大学芸術学科アートライティングコース卒業
作品コンセプト(ツイッターより)
東京に生まれた私にとって、身近な自然風景は空やその向こうに広がる宇宙でした。それらをモチーフに漆、螺鈿、曜変天目など東洋美術の中にある小宇宙の美を絵画の中で再現しながら、目に映るものがはたして真実か、当然のように思っている視覚と知覚、そして美の本質を問いかける作品を制作しています。
<展示 ※グループ展多数>
2009年 K’s gallery(東京・銀座)
2011年 「secret space」gallery HALCA(東京・吉祥寺)
2012年 gallery ボンブラ(東京・吉祥寺)
2012年 「現代美術作家 相馬博展」 武蔵野市立千川小学校×Kichijoji Art Project企画(東京・吉祥寺)
2013年 「infinity」K’s gallery(東京・京橋)
2014年 「complementarity-相補性-」gallery子の星(東京・代官山)
2014年 「星霜-seiso-積み重なる色彩」Gallery STORKS(東京・青山)
2015年 「光と色の刻-hikari to iro no toki-」 ギャラリー58 (東京・銀座)
2015年 Kichijoji Art Project企画「circle of life」コピス吉祥寺アートギャラリー(東京・吉祥寺)
2016年 「光と色の間-hikari to iro no hazama-」 ギャラリー58 (東京・銀座)
2016年 「circle of universe -星たちの息吹-」Cafe&Bar「NABE」(東京・初台)
2016年 「星霜Ⅱ-seisoⅡ-積み重なる色彩」Gallery STORKS(東京・青山)
2017年 「悠久と深遠と」 ギャラリー58(東京・銀座)
2018年 「光と色の表象」 ギャラリー58(東京・銀座)
2019年 「光と色の在処」 ギャラリー58(東京・銀座)Liquitex協賛
2019年 ジョイフル本田瑞穂店×Liquitex企画「光と色と煌めきと」 GALLERY-J(東京・瑞穂)
2019年 「星霜III-重なりあう色と光-」 Gallery STORKS(東京・青山)Liquitex協賛
2022年 星霜Ⅳ -光と色とその向こうへ- Gallery STORKS(東京・青山)
2022年 グループ展「CONTXT」Gallery STORKS(東京・青山)
2023年 グループ展「Square 展」ギャラリー58(東京・銀座)
2023年 武蔵野市立吉祥寺美術館「悠久と星霜の彼方」
<受賞歴>
2013年 第1回全国公募公開審査 アートイマジン芸術小品展 入賞
2014年 第2回全国公募公開審査 アートイマジン芸術小品展 特別賞
2015年 第1回コレスキ!作家名のない展覧会 大人が選ぶ部門1位
<イベント>
2014年 英国外務省主催PSVI世界グローバル・サミット東京アートイベント日本代表(東京・駐日英国大使館)
2016年 「こどもフェア2016・ハートトゥアート14」メインビジュアル担当
<作品収蔵>
バニーコルアート株式会社
学校法人中央美術学園
瑞穂町郷土資料館
ツイッター:https://twitter.com/hiroshisoma1
インスタ:https://www.instagram.com/hiroshisoma_artworks/
<関連リンク>
・「相馬博先生の胸骨レポート」(株式会社アート・カルチャー)
https://artculture.grupo.jp/free1236484
・相馬 博プロフィール(gallery58サイト)
https://www.gallery-58.com/exhibition/2019_schedule/2019_soma/
・リキテックス パートナーシップ
https://www.jp.liquitex.com/collaboration/liquitex-partners/
・相馬博さん✖️ハート・トゥ・アート 公開制作 (作成: Liquitex.jp リキテックス)
https://m.facebook.com/media/set/?set=a.1143930635697015&type=3
・#相馬博 Instagram Posts(Picuki)
https://www.picuki.com/tag/%E7%9B%B8%E9%A6%AC%E5%8D%9A
相馬博さんのターニングポイントとなる展示
上記のプロフィールで展示歴を紹介していますが、相馬さんは凄まじい数の展示をやられてきています。K’s gallery(銀座)、Gallery STORKS(表参道)、ギャラリー58(銀座)などでの展示を軸にしながら、多種多様なグループ展やイベントに参加されてきました。私の主催するイベント、『ハート・トゥ・アート』でもかなりお世話になりました。
今回の展示は本人にとっても集大成といったところでしょう。自身の歴史の流れを見ることで、相馬さんの中で新しい何かが生み出されるような気がします。
相馬博さんといえば、「サークル(円)」という印象が強い人も多いでしょうが、今回の展示ではサークル以前のカラフルなグラデーション作品、さらにサークルが消えた最新作まで堪能できるはずです。
相馬さんは常に挑戦することを心がけながら制作を続けてきた方です。創り出されてきた世界の変遷をたっぷり楽しむことができます。
私的には塗りの変化に注目してもらいたいです。私は勝手に「相馬塗り」と呼んでいますが、塗り重ねられた “ 宇宙 ” は、例えば50以上もの工程を経て作られる津軽塗などの伝統工芸と比べても見劣りしません。光や見る角度によって作品の煌めきが変化するので、さまざまな視点で味わってください。より深淵さが感じられるはずです。
相馬博さん個展「悠久と星霜の彼方」の様子
行ってきました。
「展示巡り〜吉祥寺美術館で相馬博展を堪能|活動日記:2023年1月15日」(←クリックすると関連記事などに飛びます。以下同)と重複する部分もありますが、展示の様子をお伝えします。
今回の展示は3月まで続きますので、まずはサラリと展示の全体像を紹介します。ぜひ足を運んで実物を堪能してください。
まずは会場のある吉祥寺美術館の紹介です。会場は吉祥寺の繁華街のど真ん中にある「コピス吉祥寺(https://www.coppice.jp/)」の7階にあります。
こちらです。
大きな垂れ幕がドドーンと中央に掛けられています。相馬さんの名前がバッチリ出ています。めっちゃデカい!
「コピス吉祥寺」は “ GREENING ” をコミュニケーションワードにしたファッションビルで、展示を見た後に立ち寄ってみると面白いモノと出会えると思います。
「コピス吉祥寺」はA館とB館に分かれています。こちらはB館の入口です。
こちらからでも行けますが、A館側から行くのが便利です。
こちらです。
吉祥寺美術館のエントランスって感じですよね。
ロゴマークが素朴でカラフルです。
これは吉祥寺美術館の英文名 “ Kichijoji Art Museum ” を イラストレーターの永沢まことさんがデザインしたものです。
スケッチを題材にした著書や講演などを中心に活躍した方です。2022年1月8日に、肺炎のために85歳で亡くなったばかりです。
この方です。
吉祥寺美術館では吉祥寺を描いた作品なども展示されています。街並みの作品は生命力あふれるものです。めっちゃ素敵な作品です。
【永沢まことさんへ感謝状を贈呈しました】
イラストレーターの永沢まことさんより、吉祥寺を描いた作品21点を受贈しました。永沢さんの武蔵野市政に対するご理解、ご協力に感謝の意を表し、武蔵野市長より感謝状を4月25日(火)に贈呈しました。 pic.twitter.com/T7kNoCiIft— 東京都武蔵野市 (@musashino_hope) April 25, 2017
話が脱線してしまいそうですね。修正。本題に戻ります。
A館の柱部分。しっかりと作品名も記載されています。このあたりは美術館の矜持を感じさせられます。ぜひ現場でご確認ください。
・ ・ ・
では、会場の様子です。
展示は全32点。基本はアクリルで描かれたものです。
まずはエントランスフロアから。
まずはプロローグとして2010年から2013年にかけて数点。プリズムの光のようなカラフルな色彩が印象的な「Kizunaシリーズ」と「windowシリーズ」です。明るいグラデーションのラインが黒バックに真っ直ぐに伸び、ジワリと光が浮き広がっていくように見えてきます。
メインスペースは、3タイプの作品がわかりやすく展示されていました。
円に焦点を絞った「circleシリーズ」、円の背後に存在する世界の広がりに発展した「circle of lifeシリーズ」、そして円そのものが消え、さらに世界が深化した「新作シリーズ」……この3タイプの作品の変化がわかりやすく、ベストといえる配置でした。
展示室に入って正面左が最新作の「悠久と星霜の彼方」、右が「circleシリーズ」です。
S50号とS40号が中心の作品たちがリズミカルに並べられ、空間とのバランスも絶妙でした。空間との相乗効果もあり、作品自体が非常に大きく感じさせられました。
正面から右サイドは「circle of lifeシリーズ」です。
左サイドは新作シリーズの「光と色の在処」シリーズです。
・ ・ ・
宇宙空間は膨張を続けているそうです。
そして、アインシュタインの方程式には、膨張する宇宙を表す解があるとされています。
相馬さんの作品には「奥深く深化していく」部分と、「拡張する広がり」が同居しています。
そして、私にとって相馬さんの作品は、膨張する宇宙を絵画という切り口で体験させてくれる存在です。
・ ・ ・
久しぶりに見ることができて感激だったのが、この作品です。
白い背景に白い円という組み合わせの「マリアの光」という作品です。通常のタイトルとは異なっています。
この作品は、2015年7月の「第10回未来抽象芸術展/銀座K’s Gallery主催(http://ks-g.main.jp/exhibition/20150704_outside/index.shtml)」で発表されました。当時、かなり話題になりました。「circleシリーズ」を追求し続けていた相馬さんのひとつの到達地点となる作品といえます。
ちなみに「第10回未来抽象芸術展」の出展者は以下の方々です。
<第10回未来抽象芸術展 出展者>
石黒隆宗/井出志保子/上野謙介/笠原宏隆/金子真理絵/Painter kuro/小峰力/関仁慈/相馬博/TADASUKE/建部弥希/田辺修/谷口登茂子/坪内嘉緒里/鳥垣英子/日比野猛/深尾良子/藤下覚/布施新吾/増田沙織/松宮真理子/山口健児 ※インスタレーション/堂免和美
「未来抽象芸術展」は何度も見ていますが、この第10回が個人的には最も刺激的な展示だった気がします。
・ ・ ・
入口横にあるショップも要チェックです。
私は図録を購入しましたが、展示をイメージした「金平糖」やポストカード、ノート、ファイルなどのグッズもいろいろと揃っています。
最後の最後まで気づかなかったのですが、ショップ内の右側上部にも小品が並んでいます。相馬さんの挑戦の軌跡をさらに味わえます。そして購入も可能です。
ちなみに『ハート・トゥ・アート』でめっちゃお世話になった「ひであつ」さんのコーナーもあります。
展示期間は3月5日(日)までです。ぜひ!
また展示に関して追記します。
おまけ 『ハート・トゥ・アート』ブログ紹介記事リンク
『ハート・トゥ・アート』ブログで相馬さんの展示の様子を紹介した記事を貼っておきます。
・アートニュース156 『未来抽象芸術展』のお裾分け(2014-07-30)
https://heart2art.hateblo.jp/entry/2014/07/30/155945
・相馬博さんの個展「circle of life」 アートニュース190(2015-09-28)
https://heart2art.hateblo.jp/entry/2015/09/28/042332
・ギャラリー58『Square展』は3〜4時間は楽しめる内容! アートニュース219(2016-05-11)
https://heart2art.hateblo.jp/entry/2016/05/11/214428
・相馬博さん✖️ハート・トゥ・アート 公開制作 (これは作成: Liquitex.jp リキテックスによるものです/2016年9月18日)
https://m.facebook.com/media/set/?set=a.1143930635697015&type=3
・相馬博個展「光と色の表象」が23日よりスタート。銀座・ギャラリー58にて(2018-04-23)
https://www.heart-to-art.net/BLOG/exhibition/soma-hiroshi-0095/
・相馬 博 個展『光と色の在処』- 2019年4月22日より銀座「ギャラリー58」にて(2019-04-07)
https://www.heart-to-art.net/BLOG/exhibition/soma-hiroshi-exhibition2019-gallery58-0191/
今回の記事は以上となります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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