『ハート・トゥ・アート』渡辺(@heart__to__art)です。展示紹介です。
目次
【山口真和個展「Nightgazer」】神宮前GALLERY KTO/2022年04月23日〜05月15日
まずはDMからご紹介。
◯展示会タイトル
『Nightgazer』Mana Yamaguchi(山口真和 個展)
◯会場
神宮前GALLERY KTO(ギャラリー・クトー)
※2019年9月29日にオープンしたギャラリー。主に若手の絵画・版画・グラフィック・オブジェ・コレクションなどの展示をされているスペース。
◯展示期間・時間・休みなど
期間:2022年04月23日(土)〜 2022年05月15日(日)
時間:13:00~18:00(開廊:土曜〜火曜)
入場料:無料
展示詳細サイト:https://www.gallery-kto.com/exhibition(https://www.gallery-kto.com/artist-and-past)
◯作家プロフィール
画家・美術家。
1987年東京都生まれ。
2013年東京藝術大学大学院美術研究科修士課程修了後、ドイツ学術交流会奨学金を受賞しドイツへ渡る。2017年シュトゥットガルト造形芸術大学を修了後帰国。現在は東京在住、国内外で発表を続ける。
最近の展示に
「隣り合う景色」CAFE&SPACE NANAWATA(2022)
「 The Shark」ドイツ文化会館(2021)
「 昇華のモルフォロジー」 Komagome 1-14 cas(2019)
「 パン屋と絵 #10」ドイツパンの店タンネ(2019)
「 踏青 Auf die neue Boden」ZAPbeijin 北京(2018)
◯会場アクセス
住所:東京都渋谷区神宮前 4-25-7 コーポK 103
電話:03-6881-9936
公式サイト:https://www.gallery-kto.com/
アクセス:東京メトロ 明治神宮前駅「5番出口」より徒歩約5分ほか、表参道駅や原宿駅など
https://www.gallery-kto.com/access
『Nightgazer』Mana Yamaguchi(山口真和 個展)の様子
なにげに道を歩いていると、大きなタペストリーが目に飛び込んできました。
それはACG_Laboで行われているROMIさんの個展「GIRLS」の宣伝でした。最近はこういった看板の印刷は非常に安価で作れるようになったようです。展示やイベントをする人はPRがやり易くなりました。
調べてみると、ROMIさんは初個展だったようです。ツイッターのフォロワーさんは6.7万人を超えています。すごいっ!
この度ACG_Laboで初個展を開催して頂ける事になりました❤️
ゴールデンウィーク期間なので是非お友達と来てください♡!https://t.co/loZBEt1NIH pic.twitter.com/kGd3qsWrXa
— | 初個展5/3-15日 (@js______pp) April 18, 2022
「今っぽい作品だな〜」なとど思いながら看板を横目でチラ見しつつ目的地に向かおうとした私ですが、ふと小さなDMハガキが気になりました。
「ん? なんだこれは? GALLERY KTO? どこだよ?」。すぐ横には大きな窓があるにもかかわらず、肝心の入口が見つかりません。気がつけば用事のことを忘れ、GALLERY KTOさんの入口を探していました。
入口は建物の右側を回り込んだ奥にありました。
展示の写真はほとんど撮っていません。3点だけです。
こちらです。
展示は明日、5月15日までです。もし神宮前に行かれる方がいらっしゃれば、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
展示の内容や作家さんとのやりとりについては、あらてめて追記します。
snsから展示の様子や関連情報をピックアップ
今回のDMに使われた作品。今回の展示に際して新たに額装し直したそう。モデルがいる話は伺いましたが、誰なのかは不明です。額は、青梅にある「額縁工房片隅(https://katasumi.studio.site/)」の三熊 將嗣さんの手によるもの。ちなみに三熊さんは国立奥多摩美術館で展覧会を開催中(5月22日まで)https://katasumi.studio.site/moao
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本展「Nightgazer」は新作と旧作を織り交ぜた展示です。出展作品のうち最も古いものは 2012 年に描いたドローイングで、そこから 10 年の月日が流れています。10 年前の東京、7 年前のドイツ、そして今日のこの場所は、夜の黒さを通して繋がっているように感じます。この夜の黒さは、私の作品群をつなぐキーワードである【夜の海、液晶画面、悲劇と日常】といった形で今回の展示の随所に表れているはずです。情報化が加速し続ける今日、私たちの視線は受動的、条件反射的になりがちです。それに対して、私は、人間的な温もりや生の気配を、視線に与えようと試みてきました。(投稿抜粋)
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新作の「松の木/a pine tree」は、命を感じさせる作品。松の木のねじれ、そして独特の深みのある背景に血管のように浮き上がる枝が印象的。
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人物の顔を静物として描く山口さん。この作品の額も「額縁工房片隅」によるものです。
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哲学する作家のベースに穏やかに流れている「ゆらぎ」の秘密
展示を拝見してから、2ヶ月ほどが経ちました。一定の時間が経ってから山口真和さんの作品の魅力を振り返ってみます。
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印象に残っているのは、山口さん自身が「ゆらぎ」を大切にされているおっしゃっていたことです。
もっとも大型の作品は中に赤いボートがポツンと配置され、不思議な線によって囲まれているものでした。さらにロールで保管されていたためなのか、紙が緩やかに波打っていました。一見すると、非常に不安定な作品ではあるのですが、見ていても不思議と不安げな気分にはなりません。
「この線はいったい何?」
そんな質問をすると、意外な答えが返ってきました。
ここでは敢えて答えを書きませんが、“ ある身体の線 ” を模写的に描いたものだと聞き、非常に腑に落ちました。
自然物にはさまざまな「ゆらぎ」が存在しています。光の濃淡、風の強弱、植物や動物の姿形といったものから、意識や呼吸、血流や体温などにも「ゆらぎ」が間違いなく存在しています。
意識的なのか無視指揮なのかはわかりませんが、山口真和さんはそんな「ゆらぎ」を哲学し、作品に昇華させているのかもしれません。そう考えると、非常に不安定な作品でありながらも妙にリラックスした気分になるのも納得がいきます。
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先程、「松の木/a pine tree」は命を感じさせる作品と紹介しましたが、この作品はパッと見た感じでは松の木が異形な印象で、グロテスクなテイストです。「ある記録写真」があり、そこからインスパイアされた作品らしいのですが、ずっと見ていると、木が別のものに見えてきました。
これも何に見えてきたのかは敢えて書きませんが、天に伸びている枝が血管のように感じられたのは間違いではなかったようです。描かれた松は、“ ある身体の一部 ” と重なり合わせたようなものだったのです。
枝が血管のように感じられていくと、最初はダークな暗闇のような背景の見え方も変わっていきました。まるで夜明けや希望をもたらすオーロラの女神の姿が浮き上がってくる予感すら抱いてしまうように見えてくるから不思議です。
また、追記します。
では!
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今回の記事は以上となります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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