目次
2004年4月から杉並区民に愛されてきた「あんさんぶる荻窪」が完全消滅
ついに荻窪の「あんさんぶる荻窪」が消滅しました。
「あんさんぶる荻窪」というのは市民たちの意見が反映された複合施設でした。
福祉事務所、児童館、消費者センター、就労支援センター、くらしのサポートステーション、社会福祉協議会、杉並ボランティアセンターなどが入所しており、名称のとおり「あんさんぶる」によるハーモニーを奏でていました。
富士山が望める屋上には季節の草花を植えた庭園が設けられ、自然のエネルギーを積極的に活用する施設というのは画期的でした。
さらに荻窪駅からも近く、非常に便利な施設でした。
これです。
しかし、重ねて言いますが、2004年3月末をもって消滅してしまいました。
杉並区役所ホームページの施設案内からも抹消されています。杉並区、仕事が早いです。
どうせならば「あんさんぶる荻窪」の果たしてきた歴史的役割をキッチリ残せばいいのに、無き物してしまう冷たさは寂しい限りです。
こういうことを積み重ねているから、せっかくの素晴らしい歴史もつながっていきません。結果、歴史や経緯などを知らない地域活動者が同じような行為を繰り返すことになるんですよね。
残念な話です。
批判するのは簡単ですので、自分で歴史を残していけばいいんですが、そこまでもできない自分の無能さにも残念さを感じてしまいます。所詮、私も凡人ってコトです。
いつの時代も改悪は繰り返される。腐敗の徴候が現れつつある杉並区政
私自身、地域に関わって長いと思います。20年以上になります。
是々非々の立場で自由に発言しながら地域サポートするのが基本スタンスです。
facebookに少し書いたことをせっかくなので、転載しておきます。
今日は杉並ボランティアセンターの部会。あんさんぶる荻窪での会議は今日がラスト。来年度からこの場所は税務署となり、杉並社協や消費者センターなどは日大二高通りの新施設に移転する。
周辺住民たちの想いがこめられて作られたこの施設の移転を簡単に決めた区長はクズ以下だと思う。本人も自覚あるだろうし、止むに止まれぬ理由もあるだろう。とにかく今後の区政で取り返して欲しいもの。※オレもクズ以下のさらに以下だからガムバラネバ汗汗。
まぁ、山田区長時代、高円寺会館が座高円寺になった経緯をすべて見てきた時にも痛切に感じたけど、所詮、庶民は権力に翻弄されるだけなんだけどね…。
とにかく、あんさんぶる荻窪が奏でてきたハーモニーも今月末でおしまい。いままでありがとうございました(^-^)
ついでにコメントのやりとりも残しておきます。
「森友問題と酷似」なんて記事も出ています(苦笑)。まぁ、取材が甘いと思うけど。http://lite-ra.com/2018/03/post-3898.html
国だけに限らず、内部的な腹立たしい問題っていろいろありますよね〜。オレ自身は清濁併せ呑みたいタイプだから目くじらは立てない方ですが、「座高円寺」と「あんさんぶる荻窪」の問題は許し難いです。ま、それが世の中なんですけどね〜(笑)。
—————
仕方ない部分もあることは理解できるんだよね。だって政治の世界なんてそんなものだし、なにより人間のやることだから(苦笑)。それにオレも批判できるほどちゃんとしてないし。
「座高円寺」には完全に反対の立場だったし、裏側の情報もかなり入ってきたし、杉並連合を作って指定管理者にまで手を挙げたからこそ、自ら最終的に高円寺での活動から身をひいたわけだし。歴史や裏側のことを知らない人は「なぜに?」って感じなんだろうけど、それなりに発言と行動に関して筋は通しているつもりだよ〜。
今回のあんさんぶる荻窪のケースは行政関係者は誰も文句は言えないだろうし(言う必要はないけど)。とにかく地域住民の想いを踏みにじった部分で非常に罪深いことをやってしまったと思うんだよね。
あと数日で終わりになるわけだけど、やっぱりこのままフェードアウトになって無き物にはしたくはないよね〜。建物にだって魂があるわけだし。
権力は必ず腐敗します。これは揺るぎない事実です。
今回の施設移転は明らかな改悪です。この流れは残念でなりません。腐敗の徴候が現れつつあると感じています。他にもいろいろな問題がありますし。
まぁ、田中区長もいろいろ考えての決断でしょうし、100%悪い判断と断罪してはいけないとは思いますが……。
杉並区長選は今年の6月24日投票、25日開票で日程で行われます。現状では田中区長の再選が濃厚です。
杉並区政はどこに向かうのでしょう。少しでもプラスの方向に舵を取り直していってもらいたいですね。
ウェルファーム杉並の基本情報
ウェルファーム杉並(Wellfirm Suginami)は、天沼3丁目にある荻窪税務署および国家公務員宿舎の跡地等に整備された複合施設棟と特別養護老人ホーム棟(平静33年度開設予定)の2つの建物からなる複合施設の愛称です。
公式サイト
http://www.city.suginami.tokyo.jp/guide/shien/wellfirm/1038928.html
外観はこんな感じです。
サクッと基本的な部分を紹介しておきます。
○住所やアクセスなどの基本情報
・住所:〒167-0032 杉並区天沼3丁目19番16号
・交通アクセス(電車):JR中央線、東京メトロ丸ノ内線「荻窪駅」(北口)徒歩8分。
・交通アクセス(バス):関東バス(中村橋駅・荻窪駅北口間 荻06)、関東バス(練馬駅・荻窪駅北口間 荻07)で「荻窪税務署」下車徒歩1分 ※4月2日時点で、バス停の名称は不明。「ウェルファーム杉並前」という名称に変更?
・荻窪駅からのアクセスマップ
徒歩8分という表記ですが、初めて行かれる方は8分では辿り着けないでしょう。ちょっとわかりにくい場所にあります。
○施設の名称「ウェルファーム(Wellfirm)」の由来
WellのWはWelfare(幸福、福祉)やWell-being(健康)、EはEverybody(誰もが)、LはLighthearted(気軽に)、最後のLはLife(生活、暮らし)の頭文字からとられています。
名前のとおり、区民の福祉や暮らしをサポートする施設・事業を集約し、相互の連携を図ることで、高齢者や障害(児)者、子どもなど、幅広く区民の生活を支える拠点というのが基本コンセプトです。
○施設内容
一部は3月26日に開設しました。子ども・子育てプラザが4月9日に開設してグランドオープンとなります。
B1:駐輪場&駐車場(16台)
1F:就労支援センター、生活自立支援窓口「くらしのサポートステーション」、子ども・子育てプラザ
2F:杉並区福祉事務所、杉並区社会福祉協議会
3F:消費者センター、在宅医療・相談支援センター、杉並区成年後見センター
4F:天沼区民集会所、杉並ボランティアセンター(杉並区社会福祉協議会)
目玉は「子ども・子育てプラザ天沼」でしょうか。妊娠中の方と、子どもとその保護者が利用できる、子どもの成長と子育てを応援するつどいの広場です。「一時預かり」も実施されるようです。
(追記)
フルオープン後に、あらためてウェルファーム杉並の様子を写真に撮ってきました。どうぞこちらをご覧になってください(2018/04/13追記)
○施設に対する個人的印象
ウェルファーム杉並に行ってみました。
全体的な印象は……完全に「箱」を作っただけという感じでした。ちょっと残念な印象を受けてしまいました。明らかに使い勝手は悪くなっています。入居団体の意向を汲み取ってはいないのでしょうか。
ウェルファーム杉並に限ったことではありませんが、行政関連の施設ってすごくブレがありますよね。もっと細やかな設計できると思うんですが……。
屋上庭園などもありません。これは住宅街だからでしょうか。
あんさんぶる荻窪時代に行われていた「ハーモニーまつり」的なイベントは企画されるのでしょうか。施設を利用する人たちの交流も兼ねたイベントはそれなりに意味のあるものだと感じていました。しかし、施設自体が日大二高通りという比較的狭く交通量の多い道に面していますので、イベント開催には向いていないですね。なかなか実施は難しいでしょう。
職員の方々は昼食に難儀しそうです。近くにあるセブンイレブンは「ウェルファーム特需」って感じで潤いそうです。
あれこれ悪く言っても仕方ないです。とにかく多くの方々に愛される施設になっていくことを願うばかりです。
まさか!? 税務署が再移転する可能性も??
荻窪税務署は「あんさんぶる荻窪」に移転するわけですが、どう考えても税務署には立派すぎる?(便利すぎる?)施設なんですよね。
もしかすると平成40年くらいには税務署も移転し、にぎわい創成的な商業開発が行われる可能性もあるでしょうね。
まぁ、それはそれでいいんじゃないかと思います。
あ〜、でもオレはその頃は死んでるだろうな。
(追記)オープン後のウェルファーム杉並の様子を紹介
正式にオープンしたウェルファーム杉並に行ってきました。写真で様子を少し紹介します。
まず4階の様子から。
4階エレベーターを出た正面には太宰治コーナーがあります。すぐ近くに太宰が住んでいたので、取り上げる理由はわからないわけではありません。しかし、ウェルファーム杉並のコンセプトは「区民の福祉や暮らしをサポートする施設・事業を集約し、相互の連携を図ることで、高齢者や障害(児)者、子どもなど、幅広く区民の生活を支える拠点」だったはず。なので、太宰を紹介するところに意味不明さを感じます。歴史をどうしても紹介したいのでしたら、郷土博物館の宣伝をちゃんとした方がいいと思うのは私だけでしょうか。
4階エレベーターを出て左手には休憩スペースがあります。オープンスペースでもっともいい景色が見えるのはこの場所ですが……イマイチな感じです。あんさんぶる荻窪は場所によっては富士山が見えたんですが、そういった気持ちいい景色を眺められるスポットはありません。残念です。
杉並ボランティアセンターの手前には交流スペースが用意されています。しかし、残念ながら交流しにくい印象です。休憩&ミニワークスペースといった感じです。
杉並ボランティアセンター&杉並社協・地域福祉推進係の窓口です。
1階「子ども・子育てプラザ」の入口です。イベントも定期的に企画されているようです。該当する利用者さんにとっては喜ばれていることでしょう。
利用者が増えていくことで変わってくるのかもしれませんが、ちょっと寒々しいというか、閉じた負のオーラを感じさせる施設でした。ちょっと悪い気が溜まる印象です。あんさんぶる荻窪はフロア全体を見渡せる開放感があったので、どうしても比較してしまいます。
しかし、これはあくまでも利用者目線です。職員目線で考えると仕事に集中しやすくなったのかもしれません。
会議で部屋を利用しましたが、防音パーテーションに問題?を感じました。隣の声が丸聞こえなんです。「あれ? 他の施設もこんなだったっけ??」みたいに感じるほど聞こえてきました。全体的に作り自体が安っぽく、建物自体が細長い作りになっているせいで機能性が悪くなっているように感じました。
あえて確認してませんが、防災機能に関してはどうなっているんでしょう。
できてしまったことにケチを付けても仕方ないですし、建物は使う人によってイキイキとしてくるので、これから良くなっていくことを期待したいですよね。
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今回の記事は以上となります。
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